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「こういうのってどうしたらいいんだろうね」
「DMだけ？」
「うん、今のところは」
「そっか......Aちゃんは知ってるの？」
「知らない。何も言ってない。心配するじゃん、絶対」
「だよね......」
「ま、俺もあんまいい気しないし、事務所の人と相談してみるわ」
DM画面を閉じて、スマホをバッグの中に放り込んだ。
その間少し黙っていたちゃかは、真剣な顔で俺を見つめると、「こんなこと言いたくないけど」と前置きしてから、話し出した。
「海人さ。こういうの気をつけたほうがいいよ」
「え、うん」
「海人は勿論だけど......Aちゃんに何かあったら大変じゃん」
「まあね」
「大袈裟かもしんないけどさ。本当に何かあってからじゃ遅いし」
「うん......それは、確かにそうだね」
まさか、俺のせいでどうにかなっちゃったり、するのかな。
悪いことは考えたくないけど、このご時世だし。
自分がそこまで影響力のある人間だとは思っていないけど、こういうDMが届いている以上、ゼロとは言い切れない。
やっぱり......浮かれて手なんか繋ぐんじゃなかった。
「Aちゃんのこと、ちゃんと考えてやんなよ」
「......考えてるよ」
「それならいいけど。......ごめん、余計なお世話だったね」
「いや、そんなこと」
真剣だった表情を崩して微笑むちゃかは、なんとなく様子が変だ。
そう思ったけれど、それは言わないでおいた。
夕方の撮影の場所がたまたま近くだったから、終わった後、ジェシーくんの店に寄った。
お疲れ様の一杯だけ飲んで帰るつもり......だったんだけど。
「ねえねえ、海人さぁ」
特製のピーチウーロンを運んできてくれたジェシーくんは、どこか神妙な面持ちで俺の向かい側に座った。
「キミ、彼女できたの？」
「へ？できてないけど。なんで？」
「こないだお客さんに聞かれたんだよ。ほら、ここ、撮影で使ったじゃん？それ見て来てくれる子がたまにいるんだけどさ」
店長と仲良くなり、撮影の後もプライベートで何度か来ていると、SNSに写真を載せたこともあった。
お店の宣伝にでもなればいいなと思ったけれど、どうやら俺の期待とは違う方向に影響しているらしい。
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えみゅ(プロフ) - ターンカッピさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです☆これからも引き続きよろしくお願いします。 (2023年2月22日 12時) (
レス) id: 811416b436 (このIDを非表示/違反報告)
ターンカッピ(プロフ) - つい最近読み始めて最新話まで一気読みしたのですが、えみゅさんの文章の書き方が読みやすくて好きです(*´∀｀*) (2023年2月22日 2時) (レス) @page31 id: 9f8ba39594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみゅ | 作成日時：2023年2月7日 22時
