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「でも、それとこれとは別」
「.......」
「俺に悪いと思ってるんなら、それは海人の勘違い。そんなの気にしないでいーんだよ」
「でも......」
「でないと俺、めちゃくちゃみじめじゃん」
眉を下げ、力なく微笑む海斗に、背中がヒヤッと冷たくなる。
「え、いや、ちょっと待って海斗、」
「同情される気持ち、海人にはわかんないよね」
「ごめん、あの、俺、そんなつもりじゃ、」
「ふふ。ごめん。じょーだんだよ」
「えっ......」
「悔しいからさ。ちょっとくらい意地悪言わせてよ」
今度は、ニコニコと笑ってビールを飲む。
笑顔を自在に使い分ける海斗に翻弄されて、変な汗をかいた。
気づいたら、喉がカラカラに渇いていた。
海斗に負けじと流し込んだビール。
ここに届いた頃はもくもくだったはずの泡は、黄金色の海に溶けて消えていた。
味なんかもう、よくわからない。
「なんか似てるよね、俺らって」
そう言う海斗の顔は、俺が昔からよく知っている、いつもの笑顔に戻っていた。
「性格は全然違うけど」
「うん」
「でも、なんか似てる」
「かもね。......ていうか、うん。きっとそうだ」
「もし逆だったら、俺も海人と同じように考えてたと思う」
間違いなくそうだと思えた。
海斗は、俺以上に相手を気遣える人。
だからこそ、こんな俺でも、ずっと変わらず一緒にいられるんだと思う。
海斗。おまえのおかげでしかないよ......全部、全部。
「俺らは変わんないよ。これからも」
「うん。だよね」
「だから、海人は海人の思う通りにして」
「うん」
「ほしいものはほしい、って、ちゃんと言わないと」
「うん......そーする」
海斗が俺の前に右手を差し出してきた。
迷わずその手を取って、固く握る。
もしかしたら、出会って初めてかもしれない、本気の握手だ。
こうして改めて向かい合ってみると、ちょっと照れくさいけど。でも、それもまた悪くない。
「これからもよろしく」
「こちらこそ。よろしく」
こいつと出会えて本当に良かった......心からそう、思った。
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えみゅ(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます⭐️私もこのメンバーが好きで...またいつか書きたいなぁと思っちゃいました。虎といるときとはちょっと違ううみくん、かわいいですよね(^^) (4月30日 9時) (
レス) id: bb58f65b86 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！HGLのとくに好きな仲間たちだったので嬉しかったです☺️うみくんの後輩力は素晴らしいですよね！可愛がられる素質があるというか！そんな可愛らしさもお話にぴったりでした✨ありがとうございました！ (4月29日 10時) (レス) @page43 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみゅ | 作成日時：2024年3月7日 22時
