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そうか......そうだったのか。
Aの気持ちは、少し前から感じていた。
だからこそ、避けるようなことをしていた。
言葉で明確にしてしまってはいけない。気づかないふりをし続けなければいけない。そう思っていた。
だけど、そんなにも前から想ってくれていたなんて、バカな俺は、気づくはずもなかった。
あの、最初の夜の偶然は......奇跡みたいなものだったのかな。
前に無理しすぎて倒れたのも、もしかしたら、俺のせいだったのかもしれない。
「海人くん、前に"どうして俺と寝たの？"って聞いてきたでしょ？」
「あー、うん.....」
「それ......私も同じこと思ってた」
繋がっていた指を離し、涙を拭う。
顔を上げたAは、もう泣いてはいなかった。
「この人は好きでもない女と寝るような人なんだ、って。周りにはいつも綺麗な女の子がいるし、きっと私だけじゃないんだ、って。昔のことを思い出して、怖くなって......そう思うようにしてた」
「そっ、か.......」
「何考えてるのかわかんなくて、わざと意地悪したり、試すようなこと言ったりもしてたの。ごめんね.....」
申し訳なさそうに、しゅんとするA。
俺は頭を横に振った。
不安になって当然だ。
自分のいい加減な行いがどれだけAを悩ませていたのかと思うと、俺のほうこそ、いくら謝っても足りないくらいなのに。
「こっちこそごめん」
「......」
「俺、ホント自分のことばっかりで」
「そんなことない。海人くんは優しいよ」
「優しくなんか、」
「元カレのこととか、ちゃんと叱ってくれたし」
「だって、それは......」
「好き」
まっすぐに向けられた眼差しに、ドキ、と胸が高鳴る。
「好きだから私は海人くんと寝たんだよ。１回目も２回目も、好きだからそうしたの」
「......」
「深澤さんでも、宮近くんでもない。私が抱かれたいって思うのは......海人くんだけ」
「......俺も」
もう、取り繕うのはやめよう。
誰かの、何かのために自分を誤魔化すなんて、俺らしくない。
本来の俺は、もっと自分に正直な人間だったはず。
そう思ったら、全部がどうでも良くなった。
目の前のAだけを見ていたい、と思った。
周りのことなんて気にせずに、素直な気持ちだけを胸に持って。
「俺も好き」
その瞬間、乾いたばかりのAの頬に、また涙が走った。
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えみゅ(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます⭐️私もこのメンバーが好きで...またいつか書きたいなぁと思っちゃいました。虎といるときとはちょっと違ううみくん、かわいいですよね(^^) (4月30日 9時) (
レス) id: bb58f65b86 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！HGLのとくに好きな仲間たちだったので嬉しかったです☺️うみくんの後輩力は素晴らしいですよね！可愛がられる素質があるというか！そんな可愛らしさもお話にぴったりでした✨ありがとうございました！ (4月29日 10時) (レス) @page43 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみゅ | 作成日時：2024年3月7日 22時
