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「ね。避けてるでしょ？」
問いただすように俺を見返すAの目は、明らかにムッとしている。
「......避けてないよ」
「絶対避けてる」
「だから違うって」
「じゃあ何？さっきから全然こっち見てくれないじゃない」
「......あー！」
言い合いになる俺とAの間で、玉森くんが突然声を上げた。
ふたりして我に返り、カウンターの向こう側を見る。
玉森くんは「やべー」と呟きながら、苦々しい顔をこっちに向けてきた。
「どうしたんですか？」
「買い物行かなきゃならないんだった......海人、悪いんだけどさ。留守番しといてくれる？」
「えっ？あ、はい」
「CLOSEにしとくからさ」
留守番？CLOSE？
わけがわからないまま、勢いで頷いてしまった。
玉森くんは奥の壁に掛けてあった上着を剥ぎ取り、スマホを持って、スタスタとカウンターの外に出た。
それから、状況を飲み込めずに呆気に取られている俺とAを放っておいて、入り口のドアへと向かう。
「じゃ、よろしくね」
そう言ってドアの向こうへと消えて行く後ろ姿を見送ってから、玉森くんの思惑をようやく理解した。
おそらく、ドアの外側には、『CLOSE』のプレートが掛けられたのだろう。
つまり、今夜はもう、ここへは誰も来ない。
今この瞬間から、ここは完全に俺とA、ふたりきりの空間になったのだ。
「......行っちゃったね」
気の抜けたように苦笑いして、Aが言う。
「買い物って、何なんだろうね」
「うん......」
「すぐ帰ってくるのかな。CLOSEにするって言ってたけど......」
「どーだろうね......」
上っ面の会話でも、何もないよりはましだった。
ふたりきりになった途端、気まずい空気がピンと張り詰めて、ますますどうしていいかわからなくなった。
玉森くんの下手な芝居には、きっとAも気づいているだろう。
ふたりきりで話をさせようとして、買い物があるなんて嘘をついて、わざと出て行ったこと。
そのありがた迷惑な優しさを、俺は素直に受け取るべきなんだと思う。
やっぱり......話さなきゃいけないよな、Aと。
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えみゅ(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます⭐️私もこのメンバーが好きで...またいつか書きたいなぁと思っちゃいました。虎といるときとはちょっと違ううみくん、かわいいですよね(^^) (4月30日 9時) (
レス) id: bb58f65b86 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！HGLのとくに好きな仲間たちだったので嬉しかったです☺️うみくんの後輩力は素晴らしいですよね！可愛がられる素質があるというか！そんな可愛らしさもお話にぴったりでした✨ありがとうございました！ (4月29日 10時) (レス) @page43 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみゅ | 作成日時：2024年3月7日 22時
