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「......Aのさ、元カレってのがいるんだけど」
海斗の目がじろりと俺を見る。
「深澤くんの後輩なの。前の職場の。うち入る前に別れてて、今はもう、関係ないらしいんだけど」
「.......」
「なんか知らないけど、そいつが最近連絡寄越すんだって。Aに。そのことで深澤くんに相談してるみたい」
「へえ......」
「だから、特別に仲良いっていうか、本当にいい相談相手っていうだけで......たぶん」
「.......」
「内容が内容だから......深澤くんぐらいしか、話せる人いないんだと思う」
俺が聞いてあげられれば良かったのかな。
最初はそのつもりだったはずなのに、どうして今、それができていないんだろう。
いつか、「真っ暗な世界」から、この手で連れ出してやりたい。
俺らしくもなく、本気でそう思っていたはずなのに......。
「そうだ。海斗も言ってやってくれない？元カレと連絡取るの、もうやめたほうがいい、って」
「.......」
「まじでバカなんだよ。めちゃくちゃ傷つけられて別れてるくせに、まだ完全に切れてなくてさ」
「.......」
「だからわからせてやらないと。いつまでも昔のことにとらわれていないで、早く前を向いたほうがいいって。でないとまた泣くことになるんだから、って」
「そっか」
海斗はふう、と溜息を吐き、「なるほどね」と微笑んだ。
「話はわかったよ。でも......そんなこと、何で俺に言うの？」
「えっ？」
「海人が言ったら？」
そのとき、突然、ドアを外側からノックする音がした。
ほんの数秒の間の後、ドアが開き、顔を覗かせたのはAだった。
そっと中に入り、「片付け手伝おうと思って」と言う。
「ありがとう。レイアウトをちょっと戻すだけなんだ」
「この机は向こうだよね？」
「うん。助かる」
すぐに海斗が対応してくれたのをいいことに、
「......俺、この資料整理したいから先に戻ってるわ」
俺はふたりから顔を背けたまま、ミーティングルームを出た。
とりあえず重ねるだけ重ねた資料を、裏表も天地もぐしゃぐしゃのまま、両腕に抱えて。
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えみゅ(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます⭐️私もこのメンバーが好きで...またいつか書きたいなぁと思っちゃいました。虎といるときとはちょっと違ううみくん、かわいいですよね(^^) (4月30日 9時) (
レス) id: bb58f65b86 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！HGLのとくに好きな仲間たちだったので嬉しかったです☺️うみくんの後輩力は素晴らしいですよね！可愛がられる素質があるというか！そんな可愛らしさもお話にぴったりでした✨ありがとうございました！ (4月29日 10時) (レス) @page43 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えみゅ | 作成日時：2024年3月7日 22時
