19 ページ20
Aサイド
私は、起きると見覚えのある部屋に寝ていた。
夕日が部屋の中に差しこんできている。
自分の部屋のようだけど、なにか違和感を感じる。
御幸くんの家に行きキスされた後そこからの記憶がないそれに、誰かに見られているような気がする。
外を確認しようと窓がある場所を見るがそこには見慣れた窓がなく、壁だった。
まさかと思い、部屋のドアに手をかけるが、ガチャガチャと虚しい音が響いた。
違和感の正体はこれだったのだ。
私は、たぶん御幸くんの家に閉じ込められている。
体が震えてきた、それにさっきからの視線が御幸くんだとすると監視されていることになる。
逃げ出そうと、何回もドアを開けようとするが、開くはずもない。
ひとまず監視されないように、布団の中に潜り込む。
暗い自分だけの世界に閉じこもると、涙が溢れてきた。
今までの我慢していたのか30分ほど泣いていた。
もし、監視してるのなら気になって様子をみにくるかと身構えていたが御幸くんがくることはなく、私は泣き疲れて寝てしまった。
ーーーーーー−−−−
御幸サイド
Aを部屋に寝かせると、しっかりと部屋の鍵をかける。
Aが手に入った喜びでうっかりかけ忘れてしまいそうだ。ここで逃がしてしまっては、せっかくのチャンスが無駄になる。
これからなにをAとなにをしようかと考えを巡らせる。
このままずっと嫌がるAと一緒に暮らすのもいいし、また何もなかったかのように一度突き放してから戸惑う姿を見るのもいいかもしれない。
どっちにしろ、Aが離れていかなかったから俺はなんでもいいと思っている。そこはA次第だ。
そんなことを考えてると、Aのいる部屋を監視することができる部屋についた。
「ほんと、Aの事考えたり、一緒にいるだけで時間が早く過ぎてくな。きっとAもそうなんだろうけど‥」
監視モニターを見ると、Aが一生懸命ドアを開けようとしている、もしかして俺に会いたいのかなぁなんて思ってみてると、今度は布団の中に隠れた。
Aの行動は檻から脱走しようとしてる小動物みたいで愛らしい。
しばらく様子をみてると、小さい音だが泣き声が聞こえてきた。
−−−−−−−−
続きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
1115(プロフ) - しのっち。さん» ありがとうございます！そういっていただけで、とっても嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年9月23日 6時) (
レス) id: 6e167ce53a (このIDを非表示/違反報告)
しのっち。(プロフ) - 正直、御幸先輩はSっ気しかイメージなかったけど、気になって読んでみたら、見事にハマりました！続き楽しみにしてます！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: f50e998c97 (このIDを非表示/違反報告)
1115(プロフ) - RKさん» ありがとうございます！初投稿で不安なところに、コメがきて舞い上がっております笑これからも、頑張ります！ (2017年9月17日 11時) (レス) id: 6e167ce53a (このIDを非表示/違反報告)
RK - ヤンデレ苦手だけど御幸先輩だったらいいかな〜と思い、読んでみました。 ちょっと怖い御幸先輩も最高でした、ありがとうございます！ (2017年9月17日 10時) (レス) id: cbeab12f73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：1115 | 作成日時：2017年9月15日 21時
