宮ンズの幼馴染＃2 (ページ26)

今日:79 hit、昨日:50 hit、合計:102,222 hit

道 ③ ページ26

「治！」

「おー、昨日ぶりやな」

侑が運転してくれた車を降りて、お店の前
髪を黒く染めた治に駆けよれば、高校生の頃より豊かになった表情

「ツムに迎えにきてもろたん？」

「迎えにきてた」

「オイ俺は連絡したぞ」

侑が休みで帰ってきた日には、こうして3人でご飯を食べる。

「いつまでこっちおれるん？」

「明日の午後には帰るで」

「忙しいなぁ」

「A今日泊まっていくやろ？」

「うん。明日侑見送ったら帰るわ」

20歳の誕生日は、一緒にお酒飲んだっけ。

そのとき飲んでたアルコール度数の低いお酒を頼んで
酒豪の2人は焼酎とか頼んどった。渋。

「ほんで？」

「ん？」

「後輩くん、A追っかけてきたんやろ？何もないん？」

そう。

高校生の頃に好きや、って言うてくれてた後輩くんが同じ大学にきてん。

「たまに会ったら話すけど、学部違うしなぁ」

「ほーん」

「最近髪型変えてカッコよくなっとった」

「ほーん？」

「侑のことテレビで見て真似してんて」

「…ほーん」

「なんやのさっきからその返事」

「複雑なアレや…」

嬉しい

一緒におれるんが
2人の頑張りを感じて、私も頑張ろうと思えるから

「治もう髪染めへんの？」

「一回黒に戻したらもう染めるんめんどなったからなぁ。Aはどっちが好きなん」

「どっちも似合ってるしなぁ。侑知っとる？治、先輩にモテモテやねんで」

「俺かてモテモテや！」

「デカい声で張り合うなやみっともないで」

二人がモテるんは今に始まったことちゃうけどな。

「でもみんなAが彼女や思っとるけどな」

「アァ？！」

「え」

「俺はそれで困らんからそのままにしとる」

「なんやねんそれ！俺がAと週刊誌撮られたら二股女になるやんけ！」

「なんでお前と撮られる前提やねん」

「なんでもええけど刺されんようにしてな…」