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私が中学二年生のころ、友達と大喧嘩をしてしまったことがあった。
原因は、夏休みの読書感想文の課題。
8月31日の昼、私も友達も間に合う気配がなくて二人で忘れたことにしよう、と約束をした。しかし、私は不安になって、勝手にたく兄の中学時代の読書感想文を写してしっかり提出日に提出してしまったのだ。そして運の悪いことにクラスでその日に提出できなかったのは約束をした友達だけ。友達は少し先生に注意されて、来週には出します、と小声で言っていたけれど、帰り際、「信じらんない、裏切ったの。」と涙目で訴えられてしまって。意地になって私も「やらない方が悪いじゃん！」なんて、自分の行動も顧みずに言ってしまったのである。「、、、もういい！」と逃げ出してしまった友達に、私は後悔と罪悪感で泣きながら家に帰った。
結局その友達には次の日に謝って仲直りするんだけど。
その泣きながら帰っているときに偶然高校から帰ってきたたく兄と家の前で会っちゃって、
「おい、A？！」
と心配するたく兄に全部吐き出したくなって、さらに大声で泣いてしまった。
「とりあえず、家入ろ。俺の部屋来い。」
たく兄の部屋に連れられて、ゆっくり事情を話すと、どう考えても私が悪い喧嘩なのに、たく兄は黙って私の頭をなでてくれていた。
多分、その時から私はたく兄のことが好きになったんだと思う。
優しくて、私のことをいつも大事に考えてくれる。ずっと隣にいたいって思ってしまった。
でも、自分が妹としか思われてないことは十分に分かってるから。その時から今まで、ずっとこれは私の中で閉じ込めている。
これからも、言わない。
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雪葉(プロフ) - junさん» jun 様 ありがとうございます！！励みになります涙 これからもよろしくお願いします！ (2020年10月1日 18時) (
レス) id: 9fa34ce2eb (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - 前回に続き雪葉さんの書く文章は最高です！お気に入り作者さんに入れさせて頂きました！ (2020年10月1日 1時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪葉 | 作成日時：2020年9月30日 23時
