紅一点は94's (ページ13)

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さみしいページ13

『おんに、…』

いつもニコニコしているはずのAが今日はどういうことやらうっすらと涙を浮かべ、ぐずぐずしている。

JH「A、いい加減受け入れなよ。いつまでもお前がそんなだとヌナも気が気じゃないよ。」

『だって…オンニがいなくなっちゃうんだよ！ホビは寂しくないの？家族の愛ってそんなものだったの？』

珍しくホソクに強気で出るAに彼も少しの苛立ちを見せる。

JH「そんなわけないだろ、でも仕方ないだろ？いつまでもずっと一緒にいられるわけなんてない。それにヌナが決めた事なんだから俺たち家族が応援しないと。」

『だって…』

何があったのかは全くわからないが、お姉さんのことでAがぐずっているのだということは分かる。

JN「ユンギや、一体何があってAがこんなことに？」

SG「お姉さんの結婚が決まったと、この間の休みの時に報告されたようですよ。旦那さんになる人と食事したみたいです」

なるほどね。Aはかなりお姉さんのことが好きで宿舎でもよくテレビ電話をしていた姿をよく見ていた。

何度かお姉さんの彼氏らしき人とも会話していたから仲が良いのだと勝手に思っていたが…

『オンニが好きになった人だよ？オッパのことは私だって大好きだし、家族になるのはとっても嬉しいけど…』

オンニが遠くにいっちゃったみたいで少しさみしい。
ホソクの首に腕を回し、涙を流しながらそういうAには悪いが可愛すぎる。

「ヌナ、結婚はするけど、ソウルにいるしいつも通り俺たちとは会ってくれるだろうから心配ないんじゃない？Aがそんなだとヌナも安心できないんじゃないかな。それはお前だって嫌だろ？」

子供をあやすような優しい声色で頭をゆっくりと撫でるホソクにちゃんと兄だな…と感心する。

『それはやだ…オンニを困らせたくない』

ほそく、いっしょにオンニにお祝いのメッセージ送るの手伝ってくれる？

覚悟を決めたAはもう泣き止んでいて次第にいつものキラキラした笑顔をみせる。

JH「もちろん、とびっきりのやつ送ろう！」

拗ねている君も、かわいいけれど、やっぱり笑っている君のほうがかわいいね。

素敵な、兄弟愛だ。