温かい味。

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神「やっぱりここにおった！


店の名刺ないからまさかと思ったけど！」




その音の主はこの前の奇抜なお客さんで、
心做しかまた奇抜さが増したように見えた。




『いらっしゃいませ、カウンターどうぞ。』




神「あ、こんにちは。
いやこんばんは、かな。

すみません、騒いでしまって。
アイスココアお願いします。」



とカウンターに座る神ちゃんさん。



重「神ちゃん！めっちゃ美味いこのハンバーグ！」



神「せやろな。
めちゃくちゃ美味いの知っとるし。」



めっちゃ走ってきたわ、と
お冷をぐっと飲み干して
しばらくしたらお腹がなった。




『どうぞ、アイスココアです。

あとこれサービスで
サンドイッチどうぞ。』



お昼の残りの具材で申し訳ないけど
タマゴサンドとハムとレタスのサンドを
差し出した。




神「ありがとうございます…！
すいません気遣わせちゃって。」



『お客様ですし、気にしないでください。』




ごゆっくりとそのままキッチンへ戻った。





そしてお会計の時









『ちょうどいただきます。』





重「お姉さん、名前なんて言うん？」




『え？
八代 Aと言います…。』



神「俺、神山智洋って言います。

八代さん、また来ますね。」




重「俺も！またなAさん！」




神「は！？

…Aさん、じゃあまた。」





と台風が去ったように帰っていった。



なんか名前で呼ばれると常連さんみたいで
嬉しくなる。







彼らのCMの曲を鼻歌で歌いながら
BARの準備を始めた。

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