Twilight (ページ42)

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心配性の言葉の裏ページ42

話を聞きながらフフッと笑ったユノ先生。

YH「なんだか僕のお父さんみたいで。
僕のお父さんも凄く心配性なんですよ、
僕が出かける時も玄関まで見送りに来るし…」

『あ…』

YH「でもそれだけ愛されてるからですね。
僕も、ヨサン君も。」

YH「でも、案外大丈夫かもしれないですよ？
子どもってすぐ成長しちゃうから。」

YH「…って心配性な僕の父が言ってました笑」

おじさんの優しい笑顔が脳裏をよぎる

"子どもってすぐ成長しちゃう"

私はその言葉に聞き覚えがあった。

言っていたのは…おじさんじゃない、

おばさん…亡くなったユノのお母さん。

そう言って

写真を、何枚も何枚も撮っていた。

おばさんがユノのその成長を見れなかったから

その分おじさんがユノの成長を見届けてきたんだろう

"すぐ成長しちゃう" から見落とさないように。

ここまで育てて、心配性って言われるぐらい

ユノの事を気にかけて。

ユノもそう言われて育って来たんだろうな

YH「でも大丈夫です。そうやって沢山愛を貰って
いたんだなって気付いて分かってくれる日は必ず来ます。
ヨサン君にもわかる日が来るはずです。」

その言葉に、

まだ真剣に砂遊びをしているヨサンに目を向ける。

YH「だから、ヨサン君を信じてみても
良いと思います。そしてこの時はヨサン君の
お姉さんも休んで欲しいです。」

ヨサンを微笑んでみていたユノ先生は

そう言いながらゆっくりと視線を私に移した。

見上げるほど身長が伸びたユノ。

出会った時も、ユノを見上げていたけど

さらに身長が伸びている。

でも優しい顔立ちはそのままで。

こうやってユノをちゃんと見たのはいつぶりだろう

固く閉ざしたはずの私の思い出がすでに溢れそうで

目を逸らしたいのに、大好きだったユノの

温かい目を見つめていたくて目が逸らせない。

YH「ここには先生もいっぱいいるし、
出来るだけサポートもします。それに…」

YH「僕もここにいます。沢山頼ってください」