Twilight (ページ38)

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マスターページ38

「それと僕の…あなたへの謝罪の気持ちです」

そう言ってお兄さんは決まり悪そうに目を伏せた。

「よく友達にも言われるんです。
お前は愛想が悪いと…」

「傷つけてしまってすみません」

再度そういうと深く頭を下げた。

『そんな…頭あげてください…』

『私だって食い逃げしたようなものだし…』

私もバツが悪くて黙り込んでしまう

2人の間に流れる気まずい空気

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「あの…」

『はい…』

「ケーキ…風味が落ちるので早く食べてください」

『え？あ、あぁ…すみません…』

半分程残ったアップルパイのツヤツヤな表面に

フォークを入れる。

『ご馳走様でした』

「これで少しは後悔…無くなりましたか？」

　
これでユノへの何かが変わる訳じゃないけど…

『前のパンケーキ…ご馳走様って言えなかった
後悔は、無くなったかな…』

ボソッと呟くと

ふっとお兄さんの口が一瞬だけど緩んだ。

今までほぼ真顔だったから

口が緩んだ時の表情が柔らかくて

少し幼さを感じた。

「それならまた来てください。1週間後にこの店
オープン出来そうなので」

『そうなんですね…！おめでとうございます』

「これでも店長…いやマスター？
マスターのチェジョンホです。」

「僕のスイーツ食べたの記念すべき1号目なので
僕の名前も覚えててください」

ジョンホさん

友達がそう多くない私にとってそれは

嬉しい出会いで

何より唯一ユノの話を気兼ねする事なく

話せる存在だった。

そしてもう一つの衝撃的な話…

『え、ジョンホさんって私の一つ下！？』

JH「？はい」

『私が99年生まれだから…
ジョンホさんは00年生まれ…？』

JH「はい」

『お兄さんじゃなかった…』

JH「見えないですか？」

『すみません…』