Twilight (ページ36)

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迷路ページ36

-yunho side-

「あ、ユノ先生！ちょっといいですか？」

YH「はい？」

登校してくる沢山の園児を出迎える朝の仕事を終え、

軽く園庭を掃除していると園長先生に声をかけられた。

「ヨサン君のお姉さんに連絡とってみて欲しいの」

YH「何かあったんですか？」

「まだ来てないようなの、いつもお休みする時は
連絡くれるんだけど今日は連絡も無いし…」

YH「そういえば…今日は見てないです」

「やっぱり、少し心配だから連絡入れて欲しいな…
連絡先載ってるファイルユノ先生の机に置いておくから」

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「お掛けになった番号をお呼びしましたが…」

YH「うーん…出ないな」

もう一度掛け直してみるも電話には出なかった。

もう10時過ぎてるのに…

YH「園長先生、ヨサン君のお姉さん電話取らなくて…」

「そう…もう少し待ってみて電話かけてもらえる？」

YH「わかりました。」

もしかしたら本当に何か…

そうは言ったものの何か落ち着かなくて園庭に出る。

忙しい朝の時間から少し経った落ち着いた時間帯

のんびりとした時間が流れる外で待っていると

『すみません…遅れてしまって…』

まだ眠そうなヨサン君を連れて登園してきた。

YH「何かありましたか？」

そう聞くも何か言葉を詰まらせているヨサン君のお姉さん

ヨサン君の黄色の園帽の下からぴょんとのぞく寝癖

よく見るとお姉さんの方も目が腫れているような…

理由は詳しくは聞かなかった。

ただ、「ヨサン君のお姉さんもしっかり休んでください」

そう伝えた。

YH「行こうか！」

ヨサン君の手を引いて中に入ろうとすると

『あの…ユノ…先生』

『…この前、すみませんでした。』

何の話か理解出来ていない僕に

ヨサン君のお姉さんが続ける。

『…小さい頃に遊んだって』
　

YH「…あ。いえ、」

『人…違いでした』

YH「え？」

『困らせてしまってすみませんでした…』

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"人違い”自分がそういったのに

なんだか悲しかった。

やはり僕の事を知っている人は居ないのかも知れない

自分が他人にとってどういう存在なのか

誰かに必要とされているのか