Twilight (ページ20)

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おはようページ20

冷静を装いながら、震える足を動かして

幼稚園の門の前まで来た。

「あら、ヨサンくんとお姉ちゃんおはようございます！」

いつものように挨拶してくれる園長先生。

『あ、おはよう、ございます。』

ヨサンはいつも私の後ろに隠れてしまう。

『ほら、行ってらっしゃい』

何とかヨサンを送り出して、その場を離れようとする。

「あの、！おはようございます！」

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YH「Aちゃん！おはよう！」

学校に行きたくない私を
いつもそう言って迎えに来てくれた

ユノのおはようを聞くと凄く安心する

ユノが居るから大丈夫、学校行こうって

ユノの" おはよう "が聞けたのは何年ぶりだろう

成長して声は変わってるけど

安心する言い方は変わらない

ユノなんだ。本当に。

ずっと冷静を装ってたけど

声を聞いた時に、

完全に私の頭の処理が追い付かなくなったようで

何も言わず、走って家まで戻り

気が付いたらお母さんに電話を掛けていた。

《お母さん！！》

〈どうしたの？ちょっと待ってね今手が離せないのよ…〉

《いた…見つけた》

〈何？後から掛け直すから、〉

《ユノ…ユノがいたの》

〈え、なに？？ユノ？〉

《どうしよう私、何も言えなかった…》

〈ちょっと…泣いてるの？〉

《ごめん、お仕事邪魔してごめんね。切るね。》

〈え？ちょっと！大丈夫な…〉

心配したお母さんが電話を掛け直してくれたけど

何を言えば良いのか分からなくて電話は不在着信のまま

鳴り続けた。