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廉side
紫耀のびっくりしたような視線に耐えられんくて、俺は必死で皆から逃げるように走った。
俺、どうしたんやろ。
紫耀が誰にでも優しいのなんていつものことやん。
それに相手は海人なんに。
紫耀が海人に服着せようとした時
嫌や俺の紫耀取らんで。俺の紫耀で彼シャツとかせんで。
って思ってしまった。
「ふっ。俺、最低やな。性格悪すぎやろ。」
海人があんなに寒がってるのに自分のことしか考えんで。
こんな奴紫耀やって嫌いやんな。
もう俺捨てられるんかな。
海人から奪った紫耀のジャケットを見てそんなことを思う。
自分が悪い癖に無性に悲しくなってきて俺は人気のない浜辺に座り込み、膝に顔を埋めた。
？「廉っっっ!!!!!」
暫くそうしていると俺を呼ぶ声が聞こえて、その直後誰かに思いっきり抱きしめられた。
「っしょおっ？」
紫「はぁはぁ…ごめんっ廉っ」
そこには俺が今1番会いたくて1番会いたくなかった人がいた。
「しょっ、嫌や俺に触らんでっ！」
紫「廉……」
「俺最低やねん。しょおが優しいことなんて知ってるはずなんに。海人に優しくせんでって思ってもうた。こんな最低な人間、紫耀に愛される資格ないっ！」
紫「……廉、いくら廉でも俺の大好きな人をそんな風に言うのは許さないよ。」
「やって俺が悪いねん。全部俺のせi」
ちゅっ
「しょ……」
俺が自分を責め続けてるとふと唇に暖かい感触。
紫「それ以上廉のこと悪く言わないで。」
「…………」
紫「ごめんね、廉。恋人が自分じゃない人にあんなことしてたら嫌だよね。俺だって廉が他の男に服なんて貸してたら嫉妬しちゃう。」
「じゃ、なんでっ」
紫「だって廉の脱いだところ、他の人に見られたくなかったんだよ……」
「撮影で脱いだやんか」
紫「あれだって本当はやだった。でもお仕事だから我慢したのっ。」
ごめんなさい、そう言う紫耀の声は震えとった。
紫耀の髪は汗で濡れてて、一体どこから走ってきたんやろう。
こんな広いビーチで俺がどこにいるかなんて分からんはずやのに。
こんなに心配かけて俺何やっとるん。
結局紫耀に迷惑かけただけやんか。
ついまた自分のことを責め始めてしまうと、紫耀にぎゅっと抱きしめられた。
紫「廉、もう自分のこと責めないで。廉は何も悪くない。」
大好きな紫耀に背中をさすられて、思わず溢れてくる涙。
「ごめんなさいっごめんなさいっ」
バカみたいにごめんを繰り返しながら、俺は紫耀の腕の中で泣き続けた。
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漆黒(プロフ) - 碧さん» 今外しました。初心者なもので、気づかずにすみません。教えていただきありがとうございます。 (2022年11月23日 22時) (
レス) id: 42c63a6457 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - オ/リ/フ/ラ/立ってます。今すぐ外してください。 (2022年11月23日 16時) (レス) id: 159bb9c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漆黒 | 作成日時：2022年11月23日 2時
