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｢ごめんね。好きって言ってもらえるのは嬉しいんだけど、俺、付き合ってる人がいるんだ｣
食事に誘って、個室で2人きり。
自信があったわけじゃないけど、考えてはくれるんじゃないかって思ってた。
｢好きです。俺と付き合ってください｣
ストレートに言った。
それで返ってきた答えはあれ。
付き合ってる人がいたなんて知らなかった。
俺、もしかしたら阿部ちゃんのこと、なんもわかってないのかもしれない。
｢そう、なんだ。付き合ってる人って誰か聞いてもいい？｣
｢ん〜。めめなら大丈夫、かな。
これは他のみんなにも内緒にしてほしいんだけど...佐久間、なんだよね。付き合ってるの｣
佐久間....
佐久間くん!?
メンバーだったんだ。
気が付かなかった。
本当に俺は何を見てたんだろうって思った。
佐久間くんは確か...
｢β、だよね？｣
｢佐久間？うん。まぁそうなんだけどさ。
性別なんて関係ない。そう思っちゃったんだよね。
運命の番ってのが本当にあったらって思うとちょっと怖いけど笑｣
怖い。なんて言ってるけど、強い意志が見える。
2人は"運命の番"が現れても離れない。
それくらい、阿部ちゃんは佐久間くんのことを愛してるんだって思い知らされた。
...絶対に俺の想いは届かないんだ。
失恋、したんだな。
｢そっか。...運命の番なんてきっと迷信だよ｣
俺は自分の気持ちを押し殺すことしか出来なかった。
告白した俺に気を使ってか、それ以上佐久間くんの話をすることはなく、阿部ちゃんは帰って行った。
まだ飲み足りないからと言って俺はその場に残った。
阿部ちゃんが部屋を出た後、耐えられずに思いっきり泣いた。
ここが個室でよかった。
ブーブー
スマホがテーブルの上で響いた。
"康二"
そう表示されている。
電話がかかってきたよう。
｢もしもし｣
｢あ！めめ！って泣いてるん？｣
明るい声が電話越しに聞こえてきて、少しだけ落ち着くのがわかる。
｢え、なんで泣いてるん？いや、え、今どこいるん？大丈夫？｣
オロオロと焦って心配している姿が目に浮かぶ。
店名を伝えると
｢すぐ行くから待っとき｣
そう言って切られた。
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千里(プロフ) - 素敵なお話読ませていただき、ありがとうございます。一気に読ませていただきました。mmkjのすれ違いやruの思いが切なく伝わってきて、ラストでホッとしました。これからも楽しみにしてます。ぜひ、プライベッターでも読ませていただきたいと思っています。 (3月11日 12時) (
レス) @page37 id: d796825a9b (このIDを非表示/違反報告)
むむ菜(プロフ) - よぼがさん» ありがとうございます！書きながら表現や内容が、面白いか不安だったので、そう言っていただけてすっごく嬉しいです☺︎読んでいただいてありがとうございました♡♡ (2022年10月21日 18時) (レス) id: fed43fb87c (このIDを非表示/違反報告)
よぼが - 完結おめでとうございます！！設定やむむ菜さんの表現の仕方がすごい好みで読みやすかったです！始めの方ではお互いすれ違っていてちゃんとくっつくのかな、、？と不安だったのですが、最終的にはみんな幸せでホッとしました。本当に最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月21日 16時) (レス) @page37 id: 4e706af7cb (このIDを非表示/違反報告)
むむ菜(プロフ) - あこさん» ありがとうございます！完結にだんだん近づいているので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです☃︎☃︎ (2022年9月29日 22時) (レス) id: fed43fb87c (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - すごく面白いです！一気によみました！このあと3人はどうなっていくのか、末っ子3人の三角関係、康二君の愛され具合、楽しみです！ (2022年9月22日 20時) (レス) @page25 id: f5dec27d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むむ菜 | 作成日時：2022年9月2日 12時
