8話 ページ8
リサside
あれから2ヶ月が経った。
メルル、ダリルと一緒に過ごし始めて、今ではこの2人のことを家族のような存在に感じている。
「ねえメルル、スーパー寄ろうよ。たまには焼いた野生動物以外の食べ物が食べたい」
「それならちょっと寄り道するか。この先にあるスーパーなら、そんなにウォーカーは居ないはずだ」
「やったー。カールとソフィアにお菓子食べさせてあげれるかもね」
1ヶ月前に、シェーン達のグループと合流して以降も、私達はなんとか日々の飢えをしのげている。
ダリルは狩りが得意だし、メルルは昔軍人だったせいか、戦闘スキルが高い。
お陰で、こうしてスーパーに行って、ウォーカーを倒しながら食料品を入手できるレベルだ。
メルルは、少し人から誤解されやすい性格だ。
意地っ張りで口が悪いから、みんなにあまりいい印象を持たれていない。
ダリルも不器用で、メルルに似て口も悪い。
だけどこの兄弟に、私は絶対的な信頼を置いている。
それはもちろん、この2人が命の恩人だから。
あの日私を拾ってくれて、この2ヶ月間、足手まといの私と行動を共にしてくれた。
何度も何度も守ってくれた。
だから、この2人の為なら、私は自分の命さえ投げだす覚悟がある。
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ぺろ - 続きを楽しみにしてます (2022年7月15日 19時) (レス) @page25 id: 1cd0628146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aaa | 作成日時:2021年1月17日 12時