【実.況.者】たんぺん。【短.編】

47.f.u/j.i (ケーキ) 莉月様リクエスト ページ47

｢フジ〜｣
ガチャ、と合鍵を使ってフジの家に入ると、フジが
｢あ、A、いらっしゃい！｣と駆け寄ってくる。


｢あのね、シフォンケーキ作ってみたから食べてみて欲しいんだよね！｣
そう言い、紙袋を差し出す。


｢ほんと？！｣とフジは目を輝かせながら紙袋を持つ。

｢あ、じゃあ一緒に食べよ。上がって！｣

フジがリビングに促してきたのでリビングへ向かう。


｢久々にフジの家来たなあ。｣


｢確かにそうかも。最近Aの家ばっか俺が急に訪ねてたもんね。｣

キッチンで紅茶を入れたり、シフォンケーキを切ったりしてるフジの声だけが聞こえてくる。


｢ね。...フジの家いつ来ても綺麗だなあ。｣


｢ははは、家にあんまいれないからね、仕方ないよ。｣



ことん、とテーブルにシフォンケーキが乗ったお皿と紅茶が置かれる。


｢Aの作ったシフォンケーキほんとに美味しそう。｣

｢自信ないなあ...｣


｢美味しいよ、絶対。いただきます！｣

フジは手を合わせてから、フォークをシフォンケーキに刺す。

それを見てから私も｢いただきます。｣と言いシフォンケーキを食べる。



｢生クリームに凄い合うね、ほんとAは凄いねえ。｣
にこ、とフジが食べながら微笑む。


｢ん、そう？嬉しい。｣



｢あ、A生クリームついてるよ。｣
にこにこと微笑みながらからかう。


｢俺にとって欲しいのかな？｣
にや、と悪戯っぽく笑う。

...どこからそんなのを読み取るんだ...！！


｢え。｣と固まった私を目の前にフジは前のめりになり、私の頬をペロ、と舐める。









｢うん、美味しい。｣

少し頬を赤らめたフジが微笑む。


→
莉月様のリクエストでした。
リクエスト有難う御座います！

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