12.u.s.h.i/z.a.w.a(続海) ページ12
ビル街がなくなり、窓の外一面に広がる海と山。
「A、そろそろ着くぞ。」
窓の外に夢中になっていた私の首元を猫みたいに掴んで正面に向かせる。
『楽しみだねえ。』と呑気なことを言うと
横から笑い声が聞こえた。
海水浴場に着き、車を止め海に向かう。
『泳ぎたいなぁ...』と呟けば
「そういえば水着忘れたな。」と鼻で笑う。
その後に「たまには見るのもいいんじゃねえのか。」
と優しく私の頭を撫でる。
砂浜にレジャーシートを敷きながら海を眺める。
青い空に青い海、完璧だ!
『にしても人が多いね〜。さすが観光地!』
「そうだなあ。泳げないしこのあとどうする?」
『うしくんがここまで連れてきてくれたんだから、他のとこも連れてって欲しいなあ。』
そう言うと彼は笑い、「了解。」と言い立ち上がる。
先に行く背中を見ながらレジャーシートを畳む。
楽しみだなぁ、どこに行くんだろう。
再び車に乗り、海から離れてその土地の中心部へ向かう。
『ショッピングセンターとかあるんだね、今度買い物で来ようよ』と言うと「人混みは苦手。」と信号待ちの時に言われた。
それが少しショックだったけれど、これからどこへ行くのかというワクワクの方が勝っていたから全く気にならなかった。
「着いたぞ〜。」
『わ、なにここ!かわいい〜。』
目の前に見えるのは洋風の建物。看板にはパンケーキ、と書いてある。
「ここ美味いらしいんだよ。」とこちらを見て微笑むと「まあフジとかキヨらへんに教えてもらったんだけどな」と更に付け足す。
『そうなの!早く行きたい!』
「はいはい。」
車から出て、店内へ向かう。
『どれも美味しそうだね〜。』なんて言うと「食いすぎるなよ。」と悪戯っ子のように笑う。
注文したものが来て、2人でパンケーキを食べる。
『もう私これで満足だなあ。』
「まじか。たしかにここまできたならAならいいかもな。」
『えぇ、なにそれ...』
と他愛もない会話をしながら食べていく。
食べ終わり、うしくんが「本当にどこにも寄らなくていいのか?」と聞いてきた。
『一緒にいられるだけでも嬉しいから大丈夫!』と笑顔で返すとスタスタと車に行ってしまった。
帰りの車は疲れて寝てしまったけれど、とても楽しい1日だった。
『今日はありがと!』
「おう、またどっか行こうな」
そう言われ頭を撫でられる。今日はもう疲れたから寝よう...。
13.u.s.h.i/z.a.w.a(祭り)→←11.u.s.h.i/z.a.w.a(海)
94人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たわこ(プロフ) - *kiki*さん» はい、行きました!超楽しかったです...!そういえばそうでしたね。大阪行こうと思っている学生さん達はめちゃくちゃ急いで制服のままいく子も居て大変そうでした...。部活で行けないって辛いですよね。笑 (2016年9月7日 7時) (レス) id: 2116637bf5 (このIDを非表示/違反報告)
*kiki*(プロフ) - たわこさん» いえいえ!ありがとうございます!わくバン行ったんですか!うらやましい…大阪行こうと思ってたんですが、まさか平日とは…部活ェ… (2016年9月7日 5時) (レス) id: b793bd4167 (このIDを非表示/違反報告)
たわこ(プロフ) - *kiki*さん» たいへん遅れてしまい申し訳ありません!更新させて頂きました...!!! (2016年9月6日 15時) (レス) id: 2116637bf5 (このIDを非表示/違反報告)
*kiki*(プロフ) - あ、マジですかwありがとうございます!よろしくお願いしますー! (2016年8月28日 11時) (レス) id: b793bd4167 (このIDを非表示/違反報告)
たわこ(プロフ) - *kiki*さん» kikiさん!はじめまして!貴方様のせらさんの小説読まさせてもらってます...!更新待ってます!*(^o^)/*了解しました!書かせていただきます~!コメント有難う御座います!嬉しい!笑 (2016年8月28日 10時) (レス) id: 2116637bf5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たわこ | 作成日時:2016年8月7日 6時