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シナモンの香りに誘われるまま食卓につくと潤兄がふふって笑った。
｢おはようA。｣
｢おはよ…｣
｢寝癖､ひどいよ？｣
｢えっ！？ホント？｣
慌てて髪を手櫛ですくとまた笑われる。
｢眠そうだな…そういや雅紀と電話出来た？｣
｢ううん､待ってる間に寝ちゃった。｣
潤兄は同級生の雅紀くんのことを呼び捨てにしたりアイツって呼んだり結構扱いが雑。
｢あはは。それはアイツが俺に電話してくる訳だな。｣
｢嘘！？雅紀くん､潤兄に電話したの？
起こしてくれれば良かったのに…｣
｢バーカ。気持ち良さそうに寝てたから起こさない方がいいなって言ったら､声聞きたかったけどしょうがないなって笑ってたよ。｣
バカって言いながらも潤兄の眼は優しく微笑んでいて。
｢雅紀にはちゃんと連絡した？心配してたから。｣
｢うん､さっきメールした。｣
｢じゃあこれでも飲んで待ってろ。｣
コトリとカップが目の前に置かれた。
｢俺､バイト行ってくるから後片付けよろしく。｣
｢うん！行ってらっしゃい。｣
｢おお。｣
食卓に置いた携帯はじっと見詰めていても震えることはなくて。
携帯に表示された時刻は8時になって溜め息がこぼれた。
雅紀くんが会いたいって思ってくれてる時に私は呑気に寝ていて
私が会いたい時には雅紀くんが寝ている。
まだすれ違ったままの朝。
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紫苑(プロフ) - みらいさん» ありがとうございます。また是非読みに来てください！ (2016年4月28日 15時) (
レス) id: 2df7b5cf4c (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - 紫苑さん» これからも頑張って下さい(￣^￣)ゞ (2016年4月28日 15時) (レス) id: 3ab5c05228 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - みらいさん» 修正しました。指摘してくださってありがとうございました！ (2016年4月28日 15時) (レス) id: 2df7b5cf4c (このIDを非表示/違反報告)
みらい(プロフ) - (人1さんの作る)と言うのは誤字ですか...？ (2016年4月28日 14時) (レス) id: 3ab5c05228 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 智真さん» こちらこそお久し振りです！いつも読んでくださってありがとうございます。相変わらず超不定期な更新ですがまた読みに来てくださいね。 (2016年3月29日 17時) (レス) id: dc54462010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2016年1月25日 18時
