◆32◆ ページ33
研究所の地下入口は厳重なセキュリティでロックされていた。
｢ちょっと待ってて…直ぐに開けるから。｣
｢…時間かかりそう？｣
｢割と。｣
松本の言葉にふーんと何かを考える大野。
｢ん…やっぱこっちのがいーな。
松潤ちょっとどいて？｣
｢え…あ…うん。｣
松本を扉の前からどかした大野は目を瞑り右手をそっと扉に当てる。
｢…っ！！｣
大野が目をカッと見開いた次の瞬間…物凄い音と共に扉が吹っ飛んだ。
｢…え？何それ？｣
暫しの静寂の後、呆然としたように松本がつぶやく。
｢うーんと…超能力ってやつ？｣
｢いやいや意味分かんないし。
そんなの隠し持ってたなら早く言いなさいよ！｣
何てことないようにあくびをした大野の頭を二宮がスパンと叩く。
｢久しぶりに見たな…智くんのそれ。｣
｢ねー！おーちゃんやっぱりスゴいね！！｣
｢そうかー？｣
櫻井と相葉に誉められて照れたように頭をかく大野に松本と二宮はため息をつく。
どうやら大野のこの能力について知らなかったのは松本と二宮の二人だけのようだ。
｢何…っでアンタら二人は知ってんだよ！？｣
｢いやぁ…だって…俺が智くんと出会ったのは智くんのこの力が原因だし。｣
｢おーちゃんが俺の事見つけてくれたのはおーちゃんがこの力使いながら前線で戦ってた時だしね！｣
むしろ何で二人は知らなかったのかと言うように櫻井と相葉が不思議そうに見てくることに目眩を覚える二宮だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - こちらからもこんにちは。続きが…めちゃくちゃ気になります。楽しみに待ってます。 (2020年6月7日 14時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品見つけ楽しく読ませてもらってます(笑)台詞の前にメンバーだけでも名前あったら良いかな…って思ってしまいました。続き楽しみにしてますね (2016年1月4日 20時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑
| 作成日時：2016年1月1日 21時
