◆14◆ ページ14
草木も眠る丑三つ時…
都市中心部から離れた森の中にひっそりと建つ洋館。
そしてその洋館に忍び寄る5つの影。
潤「…自然林とは今時珍しいな。」
雅「ねー！気持ちいーね！」
和「あのねぇ…ハイキングに来た訳じゃないんだから少しは緊張感を持ちなさいよ。」
翔「おい…もう着いたぞ？」
そう嘆息混じりに3人に伝えたのは櫻井で
騒いでいた相葉と二宮と松本は途端に黙る。
智「おし…んじゃあ松潤お願い。」
松本は懐から薄い端末を取りだし…キーボードを叩き始める。
30秒程でガシャンと音を立てて門の鍵が開いた。
智「それじゃあ いつもどおりね？」
大野の言葉を合図に松本を除いた4人は二手に別れて洋館の中へと走り出した。
誰が想像するだろう。
人口に膾炙されたあの都市伝説が真実だと。
何を隠そう松本もその"天才"の一人なんだ…と。
あの牢獄から逃げ出した今は､同じ脱走メンバーと一緒に片っ端から研究所を破壊しているのだと。
(言っても信じてもらえないだろうけど。)
ふふっと笑った松本はキーボードを叩き続け次々に洋館内の鍵の解除や人工知能の停止を行っていく。
すべての作業が終わり松本は4人との合流地点へと向かった。
予め決めてあったその場所へ行くとそこには4人がすでに揃っていて松本を待っていた。
潤「ごめん､おまたせ。首尾はどう？」
雅「バッチシだよ！
ちゃーんと翔ちゃんが決めてくれたところに爆弾仕掛けておいたしね！」
和「来る途中で何体か殺ったけど…まぁ証拠は残ってねぇし大丈夫だと思いますよ？」
潤「じゃあ…ここが最後の部屋だね。」
合流地点に決めておいたこの施設の中枢とも言える部屋のドアに松本は視線を向ける。
4人に見つめられながら松本は緊張の面持ちでキーボードを叩き出した。
…ピコン
潤「…出来た。」
扉の鍵が解除された音を聞いて松本はフーッと止めていた息を吐き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - こちらからもこんにちは。続きが…めちゃくちゃ気になります。楽しみに待ってます。 (2020年6月7日 14時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品見つけ楽しく読ませてもらってます(笑)台詞の前にメンバーだけでも名前あったら良いかな…って思ってしまいました。続き楽しみにしてますね (2016年1月4日 20時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑
| 作成日時：2016年1月1日 21時
