◆13◆ ページ13
「大丈夫だって！
すぐに雅紀が気がついて対処してくれたから。
本人は内緒にしてくれって言ったらしいからあんまり騒ぎ立てんなよ？」
「…ん。」
尚も不安そうな二宮の頭を櫻井がポンポンと軽く叩く。
「…そんな顔すんなって。
あいつだってもう子供じゃねぇんだし。
ほら！もう一眠りするんだろ？」
渋々といった表情で二宮が頷き櫻井に背を向ける。
「…それでも決行は今夜なんですよね？」
ドアに視線を向けたままこちらを振り向かずに二宮が櫻井に質問を投げ掛ける。
「だろうね。智くんはそうすると思うよ。」
松本の夢のことを話せば大野は心配をするだろうが結果的に松本の為を思って中止にはしないだろう。
「中止は潤くんも嫌がるでしょうしね。」
少し寂しげにそう呟いて松本の部屋を出ていった二宮の後ろ姿を櫻井は心配そうに見つめる。
櫻井にとって二宮も弟のような存在だ。
弟が苦しむ姿など見たくはないが苦しむ原因を作り出したのはそもそも自分達だと考えると何も言えなかった。
「松潤…大丈夫？」
階下で一人出掛ける用意を済ませ玄関を出ようとした松本に後ろから声がかかる。
質問される心当たりがあるだけに恐る恐る振り替えるとそこには相変わらず何を考えているのか分からない表情の大野が立っていた。
「…大丈夫だよ。」
何が とは言わずにそう答えると大野はふにゃんとした笑みを見せた。
「そっか。ならいーんだ。
気を付けて行ってこい。」
「行ってきます。」
薄く笑って松本は外へと足を踏み出した。
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とも(プロフ) - こちらからもこんにちは。続きが…めちゃくちゃ気になります。楽しみに待ってます。 (2020年6月7日 14時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品見つけ楽しく読ませてもらってます(笑)台詞の前にメンバーだけでも名前あったら良いかな…って思ってしまいました。続き楽しみにしてますね (2016年1月4日 20時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2016年1月1日 21時
