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75 [MINA] ページ41

ミナ side



私が目を覚まして三日が経った。
目を覚ましてからずっと、Aの所に行こうか悩んでいた。


私のせいで大怪我をしたAに
どんな顔をして会いに行けばいいのか
どんな言葉をかけて謝ればいいのか
全くわからなくて、病室から出れなかった。


そんな私を見かねて

ナース「院内を散歩してみたらどうですか?」

なんて看護婦さんが言うからそうしてみることに。



部屋のドアを開けた時
目の前を横切ったのは紛れもなくAで
私は一瞬フリーズしてしまった。


Aは気づかなかったのかそのまま歩いていて
考えるより体が勝手に動いて、気づいた時にはAの服を引っ張るような形で、Aを止めていた。


とても難しい顔をして私を見るA。
……やっぱり、私と話したくなかったかな?


二人の間に流れる重い沈黙。
耐えきれず立ち去ろうと思ったその時、
モモオンニがやってきて、Aを連れて行ってしまった。





しばらくして、
私の病室に来たモモオンニが言った言葉が
あまりにも衝撃で、信じられなかった。



Aが記憶障害になった。



ミナ「じゃ、じゃあ、モモオンニの事は…?」
モモ「……覚えてない。家族どころか自分の名前まで覚えてない。」
ミナ「………そんな。」
モモ「…みーたんのこと、傷つける気は無いけど…みーたんの事も、覚えてない。」
ミナ「…………そっか。」


その言葉と同時に溢れ出す涙。


ミナ「ごめん…モモオンニ。私のせいで…私のせいで…!!」
モモ「………ううん。みーたんのせいじゃないよ。…だって、Aは最後までみーたんの横におった。Aは、Aの意思で、みーたんを守ったんやで。」
ミナ「……でもっ……」
モモ「みーたんのせいじゃない…。Aが優しい人間やってことは、みーたんが1番知ってるやろ?」
ミナ「……うん。」
モモ「ほら、だから泣かんといてや。私まで泣きそうなるやんか…」



…そうや。
今泣きたいのは私より、モモオンニのはず。
でも、モモオンニは私のことを考えて
泣くのも我慢しながら私の背中をさすってくれてる。



ミナ「……私に、何かできることって、ある?」
モモ「ん〜、そうやなぁ。Aが早く思い出せるように、毎日会いに行ってあげて?そしたら、Aは絶対喜ぶと思う。」
ミナ「…わかった。」




じゃあ私、戻るわって言ったモモオンニは
部屋を出る時に少し泣いていた。

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作品ジャンル:ラブコメ
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特盛団長 - 土日楽しみになります!平日無い分土日頑張ってください!上から目線な感じになってごめんなさい(〃・д・) -д-))ペコリン (2018年5月13日 0時) (レス) id: 75ddb1d25f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちゆちゆさん» ありがとうございます!がんばります!(*`ω´*) (2018年5月12日 23時) (レス) id: 9cb39cdff3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミラさん» 新入社員なので色々勉強することが多くて…^^;なるべく更新していきます!ごめんなさい(´;ω;`)ありがとうございます(´;ω;`) (2018年5月12日 23時) (レス) id: 9cb39cdff3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆちゆ(プロフ) - 更新ファイト!!! (2018年5月12日 10時) (レス) id: 17f63891da (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 最近更新遅めですが忙しいのですが?更新頑張ってください! (2018年5月10日 22時) (レス) id: 23d150f1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月10日 22時

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