Another story 1 ページ30
ミナ side
私はAに対する気持ちを吹っ切ったようで
吹っ切れてないような、そんな微妙な気持ちで毎日を過ごしていた。
部活帰りの疲れた体で電車に乗って
座席に座って揺られる時
「諦めないとなぁ」って、何回も思った。
今日もそうやってダラダラと同じことを考えながら帰るんだ。………もう疲れた。
そう思っていると、
ツウィ「ミナ先輩」
ミナ「あれ、ツウィ、ちゃん?」
同じ電車にツウィちゃんが乗ってて、
一緒に帰ることになった。
部活のこと、学校のこと、家庭のこと
沢山話してると、だんだんと恋の話になって
ツウィ「失礼かもしれないけど、先輩って、Aの事好きでしたよね?」
ミナ「えっ?………なんで」
ツウィ「やっぱりなあ」
ツウィちゃん、なんで知ってるの?
ツウィ「今必死に、諦めなきゃって思ってますよね?……分かりますよ、自分もそうだから。」
ミナ「……え?」
ツウィ「……私、チェヨンの事好きだったんです。諦められないくらい。」
ミナ「……そうなんだ。」
ツウィ「はい。でも失恋してから、ちょっと息抜きにテキトーに生きてみようって思ったんです。そしたら自然と楽だなぁって思えてきて。そんな時にミナ先輩の顔みたら、すごい悲しい顔してたからほっとけなくて^^; 余計なお世話だったらごめんなさい。」
ミナ「そんな、余計なお世話だなんて」
ツウィ「もしよかったら、お話、聞きますよ?」
ツウィちゃんは後輩のはずなのに
私よりも大人で、自分が恥ずかしくなる。
でも、今の私の気持ちを1番理解してくれるのは
きっとこの子しかいない。
ミナ「……私さ、勝手に勘違いしてたんだ。Aも私の事好きなのかなって、ちょっと思ってた。でもそんな事全然無くて。私だけ踊らされてたんだなぁって思うとちょっと腹が立ったんだけど、いつの間にか好きになっちゃって怒れなくなっちゃったんだ。」
ツウィ「分かります。私もチェヨンに何回「思わせぶり」って言おうとしたか。」
ミナ「ほんとに。思わせぶりは良くないよね(笑)」
ツウィ「うん、良くない良くない。(笑)」
ツウィちゃんは、私の話を聞いて
静かに頷いたり、共感してくれたりして
いつの間にか家の前まで来てしまっていた。
その日が、
「私とツウィが初めて一緒に帰った日。」
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - 完結おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年6月22日 7時) (レス) id: 0a644f3842 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - お大事にリクエストいっぱいかいてすみません (2018年6月19日 14時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
想(プロフ) - 堕天使さん» たくさんのリクエストありがとうございます!短編集で反映させていただきます!この作品で反映できなくてすみません(´;ω;`)これからもよろしくお願い致します。 (2018年6月18日 21時) (レス) id: 516fb7033f (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - TWICE 全員と短編集でつきあわせて (2018年6月18日 18時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - リクエストサナとデート (2018年6月17日 0時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:想 | 作成日時:2018年4月17日 1時