妹 [SANA] ページ17
サナ side
私の親は再婚で
私は今のお父さんとは血は繋がっていない。
前のお父さんは、
私とお母さんを家に置いたまま、急に出ていってしまった。
その時、まだ小さかった私は
泣きじゃくるお母さんを見てどうしていいか分からず、ただ泣いた。
私が悪い子やから、お父さんは出ていったんかな?
私を嫌いになって、お父さんは出ていったんかな?
ずっとそんな事ばかり考えていて
気づけばいつの間にか
アイツは私とお母さんを捨てた。最低なヤツ。
そうやって考えるようになってしまってた。
後にお母さんは、
新しい人を見つけて再婚。
再婚相手の仕事の都合で韓国に移住する事になった。
移住する前に、お母さんが急に
サナ母「サナには、妹がおるよ」 って言い出した。
サナ「…え?」
サナ母「サナに、妹がおるねん。」
サナ「え!?妊娠したん!?」
サナ母「違う違う!そういう事じゃない!(笑)」
サナ「え?じゃあどういう事?」
お母さんは、一息ついてから話し始める。
サナ母「サナのお父さんが、他の人と結婚して、その人に子供が出来てん。えっと…サナとは異母兄弟って事かな。」
サナ「…へ〜」
サナ母「今度会う機会とかもあるかもしれへんけど…仲良くできる?」
サナ「…うん!できるよ!」
サナ母「…よかった。」
まさかその妹とこっちで会うなんて。
こんなこと、誰が想像したやろうか。
見た瞬間わかった。
お父さんによく似た顔。
ホクロの位置まで一緒で、笑い方もクセも同じ。
おまけに、私とペアのネックレスまでしてる。
私のネックレスは、お父さんがくれたもので
「お父さんが鍵の方を持ってるね。サナには南京錠の方をあげる。これを持ってれば、サナはお父さんに守られてるも同然やぞ。」
そう言って私に付けられたネックレス。
いつの間にかお父さんの事は嫌いになってたはずやのに、ネックレスだけは何故か外してなかった。
ほんまは、嫌いじゃなくて、
会いたいのかもしれない。
Aと出会って、そう思うことが多くなった。
でも、Aは私の事は知らないみたいで
何も気にかけてないように私に話したりする。
きっとこの子は何も知らんねんや。
…知らんなら、言わんでもいいよな?
「私がお姉ちゃんです」って言うのもなんか違う気がするし、言ったところでどうすればいいのかもわからんくて、
ずっと誰にも言えないまま、時間だけが経っていた。
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - 完結おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年6月22日 7時) (レス) id: 0a644f3842 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - お大事にリクエストいっぱいかいてすみません (2018年6月19日 14時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
想(プロフ) - 堕天使さん» たくさんのリクエストありがとうございます!短編集で反映させていただきます!この作品で反映できなくてすみません(´;ω;`)これからもよろしくお願い致します。 (2018年6月18日 21時) (レス) id: 516fb7033f (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - TWICE 全員と短編集でつきあわせて (2018年6月18日 18時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - リクエストサナとデート (2018年6月17日 0時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:想 | 作成日時:2018年4月17日 1時