怒り ページ5
✴︎✴︎✴︎
「……なによ。
大体、ユノさんだって気のあるような素振りを見せてたくせに、
告白したらそんなつもりはないとか、ひどすぎじゃないですか？
私はこれまで色んな男の誘いを全部断ってきたのに」
「……それなら
矛先は俺に向かうべきだろう……？」
ガンガンと耳鳴りがする。
「だってぇ…
一応、好きな人には可愛く見られたいじゃないですか。
でもどうしてもむしゃくしゃして…
そしたら目に入ったのはあの女なんですよ。
だったら…」
「そんな程度のことで…っ…！！」
限界が来て思わず手が出そうになった時
「ユノっ！」
後をついてきていた拓海の腕が俺を引き止めた。
「拓海っ…！はな……せよっ」
「気持ちはわかるが、お前の力じゃ愛梨がボコボコになっちまう！」
すんでの所で動きを封じ込められた。
目の前すぐにあったマネージャーの顔が青くなる。
「…な、なによ。
ユノさんは女に手を出すような人じゃないですよね」
拓海に羽交い締めにされながら、
俺は必死に叫んだ。
「時と場合を考えろ！
マネージャー！お前のやってることは立派な犯罪だぞ！
しかも、俺にならともかく、なんで力のないAを標的にするんだ！」
「愛梨。お前最低だな。
好きな女を痛めつけられて冷静な男がいると思うか？」
背後の拓海の声も怒っていた。
「…俺がユノを捕まえているうちに、ユノに謝れ。
そしてAちゃんにも謝れ」
俺は拓海の腕から逃げ出そうともがく。
「…私の方が傷ついてるんですけど？
それに私はちらっと一言言っただけで、あとは周りのお友達が勝手にやったことだし…
ある意味私だって被害……っひっ！」
あまりの怒りで俺は拓海の腕を解き、マネージャーの胸ぐらを掴んでその顔を引っ張り近づけた。
『女の子は守るもの』
父の言葉が頭をよぎるが
目の前の女のせいで
陰で泣いているAを思うともう、歯止めが効かなかった。
さすがにマネージャーの顔色も無くなって
瞳には怯えが見えた。
「…これ以上
Aに何かしたら…今度こそどうなるか…見当つくよな…？」
煮えたぎる怒りを抑えながら
極力冷静にそういった。
「…わ、わかってるわよ。
私からはもう、何もしないわ。
で、でもどうかしら…
今頃、私のバカな友達がまた…別な方向からあの女に近づいてるかも…」
マネージャーがかすかに笑う。
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
