何者？ ページ32
✴︎✴︎✴︎
「…シム・チャンミン…
お前…一体何者なんだ…？」
話の流れから
こいつもかなり上流の人間なんだろう、という見当はつく。
俺の問いにシムはゆっくり俺を見た。
「……俺は…
生活費をバイトで稼いでる…ただの留学生にすぎませんよ。
Aさんにもそう言ってあります」
そう言って
今度は視線が落ちた。
「…ただ…韓国では…父を知らない人はいないでしょうね。
色々と手広くやってるので…。
幸いなことにあの女の父親とも付き合いがあるので…上から抑えることは容易いことです。
おそらく…明日の朝にはAさんに謝りたい、という連絡が入るでしょう」
また、視線が上がってシムが俺を真っ直ぐ見る。
「……それって…」
「ええ。形だけでしょうね。
俺たちの望むものとは違うと思います…」
思わず
俺の瞳に力がこもる。
「……本心からの謝罪じゃないと意味がない！」
俺の静かな怒りに
「全くです。
あとは…本気でかかるか、ですね」
「……訴える、ということか…」
二人の視線が合った。
「十分、勝てますよ？
さらに証拠も証人も集められます。
不本意ながら親の名前を使いますけどね」
そう言って
シムは鼻で笑った。
「…本気で謝る気がないんなら…
そうするつもりだ。
どんな形であれ、やったことに対して責任を取らせたい…！」
握りこぶしに力が入る。
そんな俺をじっと見つめたシムは
「……わかりました。
準備しておきます。でも…多分彼女は…」
「え？」
首を横にふり、柔らかく微笑んだ。
「……あ、いえ。
じゃあ俺はそっちの線で進めますから…」
「…ありがとう」
この男がいなかったら
…俺は何ができただろう…。
「それじゃあ、Aさんの事はお願いしますね」
「え？」
「俺は訴えるための準備に入りますから、Aさんのフォロー、お願いします」
思いがけない言葉に少し慌てた。
「いや、、ちょっと待て」
そうしたいのはやまやまだけど…
「忙しいところを申し訳ないけど…
こういう時こそ、その…恋人であるシムがついているべきじゃないか…？」
「…へえ。
あれだけ俺の事、疎んでたのに…？」
「…そりゃ、最初はどんな男かわからなかったし…」
「…認めてもらえて嬉しいんですけどね、
Aさんから聞いてませんか？
俺たち別れたんですよ」
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
