等身大 ページ31
✴︎✴︎✴︎
シムの後をついて行く。
屋敷の門扉を出たところでシムはいきなり立ち止まり、
「あーーーーーーーっ！！」
天を仰いでいきなり大声を上げた。
ビクッ、と身体が跳ねる。
「腹が立つーーっ！
なんなんですか！あの女！
もおおっ！腸(はらわた)煮えくり返ってるのを抑えて冷静を保つのにどれだけ必死だったか！！
今まで色んな人間を見てきましたけどあれほど厚顔無恥な人間は初めて見ました！！
あんた、一体どういう人間と付き合ってたんですかっ！！」
いきなりまくしたてるシムに驚いて
思わず目を見開き、動きが止まってしまった。
「…あ、いや…その、だから…本当に付き合ってたわけじゃ…」
「んなこたぁわかってる！！！
人としての付き合いのことですよっ！！2年近く一緒にサークルでやってきたんでしょっ？！
なんで見抜けなかったんですかっ！！
人が良いにも程があるっ！！」
真っ赤な顔でそう叫ぶシムを見て
「…ふふっ…」
つい笑ってしまった。
すると、見る見る間にシムの瞳が見開かれる。
「…あんった、このタイミングで何を笑ってますか…！！」
シムが鬼の形相になった。
「あ、、いやごめん。悪気は無いんだ…。
ただ…
さっきまでマネージャー相手にあれだけ凄んでたのに…
こうやって普通にブチ切れてんのみたら…ちょっと
…ほっとして…」
なんだか
次元の違うところにいるようだったから…
「……何を…」
少し呆れたようなシムがくるりと俺に背を向けた。
…まだ怒られるかと思ったのに…。
「……本当にすまない…」
改めて頭を下げる。
シムの言いたいこともわかる…
…でも…
「………そんな…人には見えなかった…というか…
しっかりとマネージャーの仕事は……してくれていたから……」
一体どうしてこんな風になってしまったのか…
俺のせい…なのかな…
視線の落ちた俺に
「……あなたのせいじゃないでしょ。
同じ立場になったって
やる人間、と、やらない人間、がいるんです。確実に。
そう考えると
クレームをつけた人間、傷つけたあの男、も自分の意思でやったこととして罪を認めてもらう必要はありますけど
権力をかさにきてそう仕向ける人間と
言うことを聞かざるを得ない人間がいるのも確かです。
あの女の…自分の手を汚さないその姑息な手段が俺は一番許せない…」
✴︎✴︎
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
