対峙 ページ28
✴︎✴︎✴︎
「ここですか。なるほど」
マネージャーの邸宅の前でシムが一通り見渡して言った。
俺は黙ってインターフォンを押す。
『はい。どちら様でしょうか？』
いつものお手伝いさんの声が聞こえた。
「夜分遅くにすみません。チョンと申します。愛梨さんいらっしゃいますか？」
『…ああ…はい。少々お待ちくださ…』
「ああ！すみません！シムと申しますが、少々立て込んだ話になりますので中にいれていただきたいんですが」
お手伝いさんの返答に被せるようにシムが口を開いた。
『…それはあの……お嬢様に確認してみないと…』
「…では、直接お父上に連絡させていただきますがよろしいですか？」
『えっ……？！ご、ご主人さま、にですか？』
「番号はわかりますから、じゃ失礼しま…」
『あ、あの！わかりました！今、開けますのでそのままお進みください！』
事の成り行きを目を丸くして見ていた俺を
シムはちらりと横目で流して
ロックが外れてオートで開いた門扉の間をさっさと進んで行った。
「あっ！ちょっ、ちょっと…！」
「こんな女のために時間を費やしたくないんですよ。さっさと進めましょう！」
速足で進むシムの後を追う。
「…お、おう…」
マネージャーの父親を…知ってるのか…？
…一体
どういうやつなんだ、お前…。
目の前を進むシムの背中に問いかけながら進んで行き、
初めてマネの家の玄関まで来た。
すげーデカい扉。
一般家庭とは次元が違う。
そりゃお手伝いさんもいるわけだ。
扉の前に立つと同時に扉が中から開いて、初老の女性がでてきた。
「いらっしゃいませ。間も無くお嬢様もいらっしゃいます。
こちらへどうぞ」
通されたのは玄関から続く広い応接スペース。
あまりお目にかかることのないお屋敷の様子に落ち着かない俺とは違い
シムは当たり前のように応接セットのソファに腰を下ろした。
…年下なのにずいぶん落ち着いてるんだな…
まるでこういうシチュエーションには慣れているかのようだ。
俺はなんとなく落ち着かなくて立ったままでいて
「…おまたせしまし…た」
マネの声が聞こえて振り返る。
マネの視線はソファにどっかりと座るシムに注がれていた。
「……あの？」
「どうも。シム・チャンミンです。
お父様とは大変親しくさせていただいてます」
そう言ってシムが頭をさげた。
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
