心配 ページ26
✴︎✴︎✴︎
拓海は満面の笑みで俺の傍に寄り添い、肩を組む。
「意外すぎるぜ、ユノ！
でも俺は嬉しい！！
周りはもう高校生では終わっている経験なのに！
同志がいたとは！
しかもこんなにもてまくってるお前ですら俺と同じなんて…！
お前なら取っ替え引っ替え日替わりでもいけるくらいなのにな！！」
「…日替わり…って……お前な…」
呆れ顔の俺を見た拓海が、
はっとしてまた、俺の耳元で囁いた。
「…まさかその……ユノ、お前イン…」
バシッと手のひら全体で拓海の顔面を覆う。
……言わせるか…！
「違うから」
多分。
おそらく。
そういったシチュエーションにならないから、そんな気にならないだけで…
ちゃんと……
思わず視線が下を向く。
気づくと拓海の視線も俺のものに向いていた。
ガツッ、と。後頭部にパンチを食らわす。
「いてっ…」
「どこ見てんだよ！」
「にゃははは〜。どうなのかなぁ？なんて思ったりして」
「…全く」
そんなくだらない話を出来る余裕が少しだけありがたかった。
……A
大丈夫かな……？
…シムが…
ちゃんと側でフォローしてくれてるよな…？
俺も側で守りたいけど
結局傷つけてばかりの俺がいるより
シムがいる方が良いよな…。
恋人…なんだし…。
バシンッ！と、背中に激痛が走った。
「なーに黄昏てんだよ！しっかりしろよ、リーダー！
あと4日で本番、ラストなんだぜ？！」
拓海の平手打ち。
……いってぇ。
これ、絶対背中に手形が残るヤツだ。
「わーかってるよ！んじゃ、やるぞ！！」
痛みをバネに立ち上がり、声を上げた。
「おお〜！」
皆の声も出て、ステージ中央に集まってくる。
今はダンスの事だけ考えよう。
終わったら、切り替える！
そう心に決めるものの
ちょっとしたスキにAの顔がチラつくんだ。
他の連中にはほぼ気づかれてなかったみたいだけど
「ま、しゃーねーわな！」
俺の背中をポンポンと叩いて進んでいく拓海にはお見通しだったようで…。
それはきっと拓海も同じだったんだと思う。
…すまない、拓海。
お前にも余計な心配かけてるな…
そんな風に思って先を行く拓海の背中を見ていたら
くるり、といきなり振り向いて
「お前のせいじゃねーからな！」
真っ直ぐな瞳で俺にそう言った。
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
