眠る ページ16
✴︎✴︎✴︎
時間の遅くなった地下鉄にはあまり人はいなくて
シートに座る俺の斜め前に
楽しげに話しをする高校生のカップルがいるのが目に入った。
俺とAは雪が降ったらバス通だったけど基本はチャリ通だったし
大学は地下鉄通学だけど、学部が違うせいで結構時間が合わなくて
あんな風に並んで座ってゆっくりと話すことなんて
ほとんど無かったな…
なんてことを思ったりしていた。
あの頃
Aへの気持ちをちゃんと自覚していたら
俺たち違う道を歩いていたのかな…
あの頃のAはまだ
シムとも出会ってなくて
もしかしたら俺にもチャンスはあったのかもしれない。
「…ふふっ」
Aに言い寄りそうな連中を全部シャットアウトしたのは
Aのためじゃなくて
自分のためだったんだな…
なんて自己中なんだろうと
自分で自分が可笑しくなった。
自宅を通り過ぎ、一度Aの家へ向かう。
Aの部屋の明かりが消えていることに安堵して自宅に戻った。
穏やかな気持ちで眠れていますように、と祈りながら。
おばさんにはああ言われたものの
俺はやっぱり両親にAの事を話すつもりでいた。
親にも心配かけることになるけど
息子のしでかしたことを知っておきたいだろうし
また
Aやおじさんやおばさんにも一言言いたいだろうし…
そう思っていたのに
こんな時に限って
「暫く泊り込みだって〜、二人とも」
風呂上がりのジヘが
濡れた髪をタオルドライしながら言った。
「へ？」
「なんかね、裁判の資料の見直しがかかっててんやわんやみたいだよ？
オンマは友達の裁判の手伝いらしいし」
「………あ、そ」
「どしたの？」
「あ……いや。
疲れたから…寝るわ」
「ああ、汗くらい流してから寝なよ？オッパ！」
「わかったよ」
ジヘの言葉を背中に聞いて2階の自室へと向かう。
精神的にも
体力的にも疲れた俺は
結局ダイブしたベッドの上で
コートも脱がずにうつ伏せてそのまま寝てしまった。
そして次の日の朝
ジヘに大笑いされるまでの布団の跡がつくことになる。
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ゆうの(プロフ) - とらさん» はい！もうすぐです！卒業式のあと、ヒロインが謝恩会に来ないことを知った時のユノの行動がターニングポイントになります！あと一息だあ〜〜！ (2016年11月2日 18時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
とら(プロフ) - 卒業式もすぐだから、いい方向に向かっていきますように。マネには同情なんて絶対しないぞぉ！！ (2016年11月2日 15時) (レス) id: 967f0a93b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、お返事遅くなりました^_^; マネは裏で慌てまくってますよ！ (2016年11月2日 8時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - マネよ…慌てて苦しめばいい(*｀艸´) (2016年10月30日 20時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました〜〜m(_ _)m シムは秘かに影で暗躍してます！！ (2016年10月30日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年9月19日 1時
