嵐の前の静かな夜 ページ30
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散々、思い悩んでいたが
そのチャンスは唐突にやってきた。
「じゃあ！戸締りと火の始末！ぬかりなく頼むわよ？！」
「はいはーい」
「はい、は一回！」
「小学生じゃないんだからさぁ」
「航平はお姉ちゃんの言うこと、ちゃんときくのよ？！」
「だから、小学生じゃねーって」
「変わんないわよ！ずーたいばっかり大きくなって！」
「ひでー」
「ああ、ほら、バス待ってるんじゃない？！行かないと」
「ああ！そうね！おとうさん、行くわよ！！」
「ん、ああ」
「いってらっしゃーい！！」
一泊分の荷物を持った父と母が、慌てて玄関を出て行った。
「はぁ〜…
いつまで子供だと思ってんだか」
航平が大きく溜息を吐き、一言呟いて
2階へと上がって行く。
私はその姿を見送って
朝食の片付けのためにキッチンに向かった。
父と母は今日から町内会の一拍温泉旅行で
航平と私はお留守番。
チョン家でも、いつもは多忙なおじさんとおばさんが
珍しく休みが取れたということで参加していて、
夜には夕食を食べにユノとジヘが来る予定になっている。
「さて！何を作ろうかなぁ？！」
私は腕まくりをして、
鼻息も荒く、キッチンの洗い物に手をつけた。
職業柄、料理はする方だけど、
ユノやジヘと一緒に食べるのは久しぶりで。
2人の好きなものを思い浮かべながらメニューを考える。
それだけでも
心の中が温かい。
好きな人が「美味しい！」と笑顔になってくれる事を想像する。
なんて幸せな瞬間だろう。
「…ふふっ…！」
思わず、頬が緩んでいることに気がついた。
思うだけで笑顔になってしまう。
その笑顔のために頑張ろう。
いつまでもその笑顔を見ていたい。
と、そう思う。
その笑顔を守りたい、と。
バタバタと階段を転がる勢いで降りてきた航平が
リビングへの扉を開け、真っ直ぐにキッチンにいる私を見た。
「姉貴ー！俺、ちょっと出てくる！夕飯までには戻るから」
「あ、うん。わかった。気をつけてね」
「おう！」
振り向きざまに片手を上げた航平は
また、忙しなく玄関を出て行った。
その様子を見送って
だいたいのメニューも決まったところで
私はエコバックを片手に買い出しに出ることにした。
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» 私の中でのイメージはフワちゃんです。一応美女、なので顔は……^_^; (2020年8月23日 15時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - まさかユノの家探しにJKが(oﾟДﾟﾉ)ﾉ (2020年8月22日 19時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» なかなか進まず、申し訳ないです〜。地味〜に続いております。今後ともよろしくです！m(_ _)m (2020年8月18日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» お返事が遅くなっておりました^_^; かえるさん、ごめんなさいねーー！！！ (2020年8月18日 16時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
まい - ゆうのさん、「苺とチョコ」のお話の更新ありがとうございます！こちらのヒロインはユノさんと同い年なので、感情移入しやすくてワクワクします♪実里ちゃんみたいな友達欲しいです(笑) (2020年5月8日 21時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年6月22日 17時
