子守唄 ページ9
✴︎
「えっ？！例のマネージャーを恋人だって紹介したんですか？！」
「……ユノがしたんじゃなくて……彼女が友達にユノを恋人だと紹介したんです……」
「同じ意味じゃないですかっ！」
「ちょっ…ちょっと違うもん…！ニュアンスが……っ」
チャミくんはカウンター席で
私はボックス席で横になり、ママさんに渡された保冷剤を包んだおしぼりを瞼にあてがって話をする。
泣き腫らした目じゃ明日の仕事にも差しつかえるだろうと
ママさんに半ば強引に寝転がらされた。
『…おっかしいなぁ……そんなはずないと思うけど……』
「え？」
急に聞こえた韓国語に
思わずおしぼりを外して頭を軽く上げ、チャミくんを見た。
チャミくんはカウンターに向かって頬杖をつき、頭をひねっている。
『そうなの？』
『少なくとも…そういう対象とは思っていないと思います』
『…何か事情があるのかも…！弱味を握られて脅されて付き合ってるとか！』
『ヒョン…ドラマの見過ぎです』
ママさんも韓国語で話していて
なんだかそこだけが韓国ドラマのワンシーンみたいになっている。
その後もチャミくんは何やら考え込んでいて
私は
私の事で色々迷惑をかけている事を反省して
暫くそのまままぶたを冷やすことに専念した。
『チャミナの見立てでは相思相愛なんでしょ？』
『だと思いますよ？Aさんと一緒の俺を見た時の彼の目は嫉妬に満ちてましたからね』
『なのになんで他の女と付き合ってるの？抱き合ってたんでしょ？決定的瞬間じゃない！』
『…俺もあの時、つまづいて倒れかかったAさんを抱きとめましたよ？
相手がドジだったり、相手に魂胆があれば、あんな状況はいくらでも作れます』
『…なるほど。その女、相当なタマってことね！
キーーーーッ！だから嫌なのよ、女って！！！』
『…その女だって言い張ってるのは誰ですか』
『そういう女の泥くさーーーーーい部分も嫌で恋愛対象になんかならないのよ！』
『…はぁ。』
『私はね、初恋が忘れられずにずーーーっと彼女との再会を夢見てるようなバカな男が好きなの！』
『…………別に再会を期待してるわけじゃねーですから』
『うふふ。大丈夫！運命の相手ならいつか必ず再会するから！』
『だから、期待してるわけじゃ…』
泣きつかれていた私は
子守唄のような異国の言葉を耳にしながら
眠りについた。
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かえる(プロフ) - 次章へ行かなくちゃ！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、チャンミンと一緒に行くんですね？ (2016年9月10日 20時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ちのさん» コメントありがとうございます(*^^*) チャミくんは一番色々気づいているかもしれないですね。二人にとっては救世主です！ (2016年9月10日 19時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ヴィクトリアに行ってオッパに癒されたいです！えぇ、何がなんでも、オッパと呼びますよ？ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 相手の為に自分の気持ちを抑えて、なんぼつらくても耐えられるんですね…>_<…2人のように淡い恋してみたいな…ちゃみをつきあって、遠目？で自分をみつけらるかもしれませんね^(*^^*) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 58256d473c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年8月6日 11時
