前進のために ページ41
✴︎✴︎✴︎
「…はい。
あの…チャミくんとお付き合いすることになったので…ごめんなさい。
拓海くんのお誘いを受けることは出来ません」
そう言って頭を下げた。
隣に立ったままのチャミくんが
「よくできました！」
そう言って私を見てニッコリ笑うから
恥ずかしくなってまた、顔が赤くなる。
「…そう、か。
そういうことなら…もうデートには誘えない…ね。
わかった。
でも、これはせっかく買ってきた東京土産だから、それくらいは受け取って？」
そう言って私の手元の紙袋を指差す。
思わずチャミくんを見上げると
「…今回だけですよ？
今度からはちゃんと断ってくださいね！」
そう一言残して、名前を呼ばれ厨房に戻って行った。
「…じゃあ、これはありがたくいただきます。
拓海くん、ありがとう」
紙袋を胸に頭を下げる。
顔を上げた時、
拓海くんが少し悲しそうな顔で私を見ていたから
少し胸の奥が痛んだ。
ごめんね。
気持ちをありがとう。
拓海くんは明るくて優しいから
きっと直ぐに可愛くて優しい子が現れる。
そして
この事はきっと直ぐにユノに伝わるだろう。
マネさんと付き合っているユノに伝わったところで
別にどうという事は無いだろうけど
今、ユノに目の前で話す自信がないから…
拓海くんから伝わって
わかってくれたらいいな。
私は大丈夫だ、と。
もう、私を見ていなくてもいいんだ、と。
自分の好きな人だけを見ていればいいんだ、
と。
この胸の痛みも
チャミくんとこんな風に対話していけたらいつか…
無くなるかもしれない。
ユノが前へ進むためには
私が、
進まなきゃ…。
✴︎✴︎✴︎
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かえる(プロフ) - 次章へ行かなくちゃ！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、チャンミンと一緒に行くんですね？ (2016年9月10日 20時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ちのさん» コメントありがとうございます(*^^*) チャミくんは一番色々気づいているかもしれないですね。二人にとっては救世主です！ (2016年9月10日 19時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ヴィクトリアに行ってオッパに癒されたいです！えぇ、何がなんでも、オッパと呼びますよ？ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 相手の為に自分の気持ちを抑えて、なんぼつらくても耐えられるんですね…>_<…2人のように淡い恋してみたいな…ちゃみをつきあって、遠目？で自分をみつけらるかもしれませんね^(*^^*) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 58256d473c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年8月6日 11時
