大好きな… ページ29
✴︎✴︎✴︎
「…そうですよね…」
チャミくんがため息を一つついて呟いた。
「……正直、まだヌナを……彼女を忘れることはできませんけど…
でも
俺はAさんのこと、好きですよ？」
「………へ？」
又も、思いもしなかった一言が飛び出して私の頭の中はスパークした。
「……まぁ…
どういう類の好き…なのか、はっきりとはわからないんですけど…
少なくとも
俺の中ではAさんはかなり特別な位置にいるというか…。
一緒にいて…
楽しいというか、面白いというか…
安らぐというか…」
チャミくんが
私をふんわりと抱きしめながら
ゆっくりと言葉を丁寧に選びながら話してくれる。
「…彼を振り切る間の期間限定のお試しでも構わないんで…
フリ、じゃなくて
少し真面目にお付き合い、してみませんか…？」
至極真面目なチャミくんの申し出に
正直、どう返したら良いのか分からなくなった。
…片想いのフリではなくて…本当のお付き合い…
脳裏にふと、ユノの姿が浮かぶ。
私に向かってお日様のような笑顔を向けるユノ。
次の瞬間浮かんだのは
彼女と抱き合うユノ。
ズキンと
胸に走る痛み。
…ユノにはマネージャーの彼女がちゃんといるんだもん。
どんなに頑張っても
きっと私の想いがユノに届くことはない…。
いつまでも
痛みを引きずっていても仕方ないんだ。
チャミくんも私も
先へ進まないと…。
私の沈黙をどう取ったのか、チャミくんが
「あ、どうしても俺のことが好きになれないなら仕方ないですけどね」
そう言って少し寂しそうに笑うから
「えっ？！あ、いやそうじゃなくて！
わ、私もチャミくんは大好きな友達だよ？！
そうじゃなきゃ…咄嗟とはいえあんなこと頼まないよ！」
慌ててフォローを入れた。
……そうなんだ。
なぜかあの時、あの地下鉄で。
特別仲が良かった訳でもなかったのに
チャミくんなら信頼できると思っていて
助けてくれると思って私はダッシュした。
もしも…
チャミくんと私に縁があるなら…
……そういうことなのかも知れないな……
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かえる(プロフ) - 次章へ行かなくちゃ！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、チャンミンと一緒に行くんですね？ (2016年9月10日 20時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ちのさん» コメントありがとうございます(*^^*) チャミくんは一番色々気づいているかもしれないですね。二人にとっては救世主です！ (2016年9月10日 19時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ヴィクトリアに行ってオッパに癒されたいです！えぇ、何がなんでも、オッパと呼びますよ？ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 相手の為に自分の気持ちを抑えて、なんぼつらくても耐えられるんですね…>_<…2人のように淡い恋してみたいな…ちゃみをつきあって、遠目？で自分をみつけらるかもしれませんね^(*^^*) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 58256d473c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年8月6日 11時
