おめでとう ページ19
✴︎✴︎✴︎
「はい！一応準備したのよ！」
ボックス席に座っていた私の目の前に、小さな可愛い白いケーキ。
「普通…こんな時のプレートって英語じゃないんですか？」
チャミくんの声に、身体を起こして顔をケーキに近づけて見た。
「…祝、誕生日…は普通だけど…？
……？ん？ ちん……？沈……まさ？しょう？？」
日本語ではあまり見ない漢字の綴りだ。
「俺の名前の漢字表記。
沈昌�Α△妊轡燹Ε船礇鵐潺鵝�
「ああ！へえ！漢字で書けるんだもんね！へえ！
まあ、日本人なら普通に漢字表記だけど、確かに…」
薄目でケーキを見る。
「プレートに縦書き……ってあんまり見ないね…」
「普通横だろ」
「確かに…」
ケーキをまじまじと見るチャミくんと私。の目の前からママさんがそのケーキを抱え上げる。
「なによぉっ！文句あるなら良いわよっ！
このケーキ作ってくれた子って、
つい最近こっちに修行にきたばかりの中国人の子だから、つい勢いで縦にかいちゃったのよ！
書き直すっていうのを私が間違いではないんだから！って止めたの！」
そう言って、プイッとケーキを持って行ってしまいそうになるから慌てた私…
「あっ！わ、わかりました！道理で達筆だと思った！本場の方だったんですね〜！
あのっ、すごく斬新でいいと思います！」
と、チャミくん。
「あ、味に変わりはないでしょうからいただきますよ！」
慌てるチャミくんも珍しい。
私といる時は慌てるのはいつも私で、
チャミくんは余裕綽々(しゃくしゃく)って感じだもんね。
2コも年下なのに…。
「見た目通りに味も良いわよっ！
本当にもうっ！素直に受けなさいよねっ！」
プリプリしながらもママさんは、ケーキを置いてカウンターの向こうへ行き、お皿とフォークとナイフを持ってきた。
「はい。これはAちゃんの係り」
そう言ってロウソクを渡された。
「ええ〜！なに？こんなロウソクあるんですか？ママさん！」
私の手のひらにピースサインのロウソク。
思わず覗き込んだチャミくんも
「あ、本当だ。俺初めて見た」
そう言ってロウソクを取り上げて見た。
「それは、カンボジアから修行に来てる子の作品よ！可愛いでしょ？２０歳だから良いかと思って〜〜！」
そう言ってニッコリ笑うママさん。
…ママさんの知り合いって…
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かえる(プロフ) - 次章へ行かなくちゃ！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、チャンミンと一緒に行くんですね？ (2016年9月10日 20時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ちのさん» コメントありがとうございます(*^^*) チャミくんは一番色々気づいているかもしれないですね。二人にとっては救世主です！ (2016年9月10日 19時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ヴィクトリアに行ってオッパに癒されたいです！えぇ、何がなんでも、オッパと呼びますよ？ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 相手の為に自分の気持ちを抑えて、なんぼつらくても耐えられるんですね…>_<…2人のように淡い恋してみたいな…ちゃみをつきあって、遠目？で自分をみつけらるかもしれませんね^(*^^*) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 58256d473c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年8月6日 11時
