おネェ様 ページ14
✴︎✴︎✴︎
「そんな男はぁ…、熨斗つけてあげちゃいな！」
ジェシーさんが私の肩を抱いて、空いてる方の手で大きく弧を描き投げ捨てるようなジェスチャーをする。
「そうそう！どんなイケメンか知らないけど
結局そんないい女ぶった女を選ぶようなやつなんだから大した男じゃないわよぉっ！」
エリザベスさんが空いた私のグラスにビールを注ぐ。
「女連れの時に他の女に声かけるなんて、女心が分からなさすぎだわよ！
そんな男はさっさと振られるから放っておきなさい！」
ローズさんが私の膝をトントンと叩く。
「なが〜い片想いだから辛いかもしれないけど、花の命は短いの！
そんな男はさっさとすてて、次の恋にいきなさい！」
オードリーさんが足を組み、ソファにふんぞり返って片手をクイッと翻す。
「そうよぉ？せっかく女に生まれたんだから、もっと謳歌しないと！
そんな男のためにオシャレも我慢するなんて勿体無いわよ！
いい？オシャレはね、男のためにするもんじゃないのよ？！
自分のため！自分を輝かせるためにするものなの！
そんな男の周りの女なんかに遠慮しないで、どんどんオシャレなさい！
そうすれば道は自ずとひらけるわよ！」
私の真正面に座るジェシカさんが、緑のアイシャドウの光るものすごい目力で私を見た。
タオルを握りしめて目元を抑える私は
皆さんの温かい言葉にさっきから涙が止まらなくて…
「み、みなさんお優しいおネェ様たちばっかりでぇ………うっ……
あ、ありがとうございますぅ……ううっ」
号泣。
せっかくママさんが涙目対策をしてくれたのに台無しにしてしまった…。
「す、すびばせん、ままさん〜
せ、せっがくまぶたをひやじてもらっだのにぃ……」
そう言ってカウンターのママさんを見るけど
もう、涙と鼻水でよくわからなくなっていた。
「いーのよ！泣けるうちは泣いておきなさい。
明日1日目が腫れてたっていいじゃないの！スッキリするまで泣き倒しな！」
そう言ってアッパーカットのジェスチャーをするママさん。
「ううっ……ママさん……みなさん……
ありがと…ございますぅ……！」
泣き崩れる私を、隣のジェシーさんが抱きとめてくれて優しく包んでくれた。
ああ……
こんなゴツい身体なのになんだかとても優しい…
そうしてまた、
意識を失った私。
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かえる(プロフ) - 次章へ行かなくちゃ！ (2016年9月10日 23時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、チャンミンと一緒に行くんですね？ (2016年9月10日 20時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ちのさん» コメントありがとうございます(*^^*) チャミくんは一番色々気づいているかもしれないですね。二人にとっては救世主です！ (2016年9月10日 19時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ヴィクトリアに行ってオッパに癒されたいです！えぇ、何がなんでも、オッパと呼びますよ？ (2016年9月9日 17時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 相手の為に自分の気持ちを抑えて、なんぼつらくても耐えられるんですね…>_<…2人のように淡い恋してみたいな…ちゃみをつきあって、遠目？で自分をみつけらるかもしれませんね^(*^^*) (2016年9月9日 15時) (レス) id: 58256d473c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年8月6日 11時
