お誘い ページ43
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夕食を食べ終わる頃、父と航平が帰ってきて
久しぶりに会うユノとジヘと話が盛り上がって、そのまましばらくリビングで話をしていた。
そんな中
私はジヘをキッチンに呼ぶ。
「なぁに？オンニ！」
カウンターキッチンのこちら側、リビングの皆からは見えない位置で
私はジヘに紙袋を渡す。
「…これ？」
「明日、ユノに渡してくれない？」
「おっぱに？」
「うん。バレンタインのチョコなの」
そう言うと、ジヘはチラリと紙袋の中を見て中身を確認し、目を丸くして私を見た。
「オンニ、これ…。作ったやつじゃないの？」
「…うん。
彼女のいる人に手作りあげるの…なんか気がひけてさ…。
でもあげないと例年の如く取りに来そうだし…」
「…で、買ったチョコ？」
ジヘが腑に落ちなさそうな顔をする。
「…うん」
答える私の顔をじっと見つめるジヘは
一つため息をついて
「…わかった。渡しとく」
そう言ってくれた。
「ありがと！助かるよ。
私、明日渡す暇ないからさ」
「バイトだからね？」
「うん」
……なんてホントはウソだ。
その気になればあげる暇はある。
ただ…
渡しづらいだけ……。
卑怯だけど、
こうでもしてトコトン逃げないと…
……逃げられないんだ、私には。
……………好きだから……。
ジヘの手に渡った最後のバレンタインチョコを
なんとなく見つめていた。
「…オンニ？」
「あ、そうだ！」
自分のことはさておき、周りの皆には幸せになってもらいたい！
「ジヘ！
明日本命くんとうまくいったらうちの店おいで！
予約ないとちょっと待つことになるかも知れないけど、
デザートプレートとドリンクくらいならおごっちゃる！」
私の提案にジヘの瞳が輝く。
「えっ？！ホントっ？！」
「うん！本命くん、見たいし〜！」
「うまく…いかなかったら…？」
今度はちょっと表情が曇る。
素直で可愛いな。
「その時は…
慰めてあげるから一人でもおいで！」
私の提案に
「うわーーい！ラッキー！」
両手を組んで跳ねるジヘ。
「でも店内カップルだらけだよ？」
「全然大丈夫〜！オンニの店のデザート美味しいから、一人でも行く！
あ、でもホントは彼と2人で行きたいけどっ！」
明るいジヘの言動に救われている自分がいた。
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かえる(プロフ) - 二人ともかなりの鈍チンですね(;-Д-)って〜相手を思いやる二人だからこうなっちゃったんですかね。あぁ〜もどかしいし切ないしで胸が苦しいです (2015年5月8日 15時) (
レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 辻褄合ってますよぉ♪幼馴染みで近い距離でいたから、なかなか二人とも心の内を言えないんですね。お互いの事を知ってるだけあって、関係が崩れる怖さもあったりで、本当に切ないです。さてさて〜続き読みまーす。。。。゛(ノ‥)ノ (2015年5月8日 15時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさ〜ん！読み直してくださったんですか〜？(*^^*)ありがとうございます(*^^*) 辻褄合わないところがあったら是非教えてください^_^; 誤字脱字など、いずれきちんと直したいと思ってマス。 (2015年5月8日 15時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - あぁ〜切ないですね(ToT)ユノの気持ちを知ってから読むと、ほーんとうに切ない(T△T) (2015年5月8日 14時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノも色々考えて……いるはず…^_^; 雪まつりは夜が幻想的で良いかもしれませんね〜。私が子供のころは滑り台系も結構多くて楽しかったんですけどねぇ。^_^; (2015年2月4日 22時) (レス) id: 959a650364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年11月19日 16時
