あの日 ページ30
✳✳✳
「おっ…おんぶぅ？！」
ジヘの目が丸くなる。
「母さんっ！私の記憶がないことは言わないでよっ？！」
慌てる私に御構い無しの母は嬉しそうに語る。
「この子ったらねぇ、
誕生日に酔っ払って寝ちゃったらしくって、
そのイケメンくんがタクシーで送ってくれて、
部屋までおんぶだったのよ〜！」
母の台詞にジヘも驚いていたけど、私もちょっとびっくりした。
「え？部屋までおんぶしてもらってたの？私」
「あったりまえじゃないのよ〜。玄関先にポイってされても母さんじゃあんた連れて部屋にあがれないわよ！
ちゃんとあんたの部屋のベッドまで運んでくれたのよ！」
「…うわ…」
益々申し訳ない……
思わず顔も赤くなる。
そんな私たちの会話を聞いていたジヘが
「オンニ！
誕生日って…いつもの大学の仲間とお祝いじゃなかったの？
おっぱがそう言って出かけてたけど、オンニは別行動だったの？」
ジヘが興味津々で聞いてくる。
とても目が離せない…。
ユノ譲りの目力が半端なくて…
「…あ…いや…あの……
仲間とはお祝いしたよ…？もちろん」
「えっ？！
じゃあそのあとその彼と一緒だったってこと？！」
「え？……あ…う…ん。んー……」
言い淀む私に畳み掛けるようにジヘが聞いてくる。
「そういうことだよねっ？！
わざわざ後で二人で会っちゃうような人、ってことだよね？！
どういうことっ？！彼氏っ？！彼氏なのっ？！オンニ！」
「ジ、ジヘ…。
頼むから食べてから喋って！ご飯粒が飛んでる…」
「落ち着いてられないわよっ！
そのことおっぱは知ってるの？！」
「え…」
ドキッとした…。
地下鉄のホームの向こう側で
こちらをじっと見ていたユノを思い出した。
「…知ってる……よ」
私は呟くように一言絞り出す。
「えっ？！！
知ってるの？！」
心底驚いた様子のジヘ。
その勢いに
母も私もビックリした。
「え……う、うん」
コクコク頷くと
「はぁーーーーーっ！」
ジヘはあからさまに大きなため息を一つついて
『あの日、それで様子がおかしかったのかぁ！』
ハングルで叫んだ。
「え？ジヘ、なんて？」
「あ、いやこっちの話だよ、オンニ。
気にしないで！」
そう言ってにっこり笑う。
その時、テーブルに置いてあったジヘのスマホが鳴った。
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かえる(プロフ) - 二人ともかなりの鈍チンですね(;-Д-)って〜相手を思いやる二人だからこうなっちゃったんですかね。あぁ〜もどかしいし切ないしで胸が苦しいです (2015年5月8日 15時) (
レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 辻褄合ってますよぉ♪幼馴染みで近い距離でいたから、なかなか二人とも心の内を言えないんですね。お互いの事を知ってるだけあって、関係が崩れる怖さもあったりで、本当に切ないです。さてさて〜続き読みまーす。。。。゛(ノ‥)ノ (2015年5月8日 15時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさ〜ん！読み直してくださったんですか〜？(*^^*)ありがとうございます(*^^*) 辻褄合わないところがあったら是非教えてください^_^; 誤字脱字など、いずれきちんと直したいと思ってマス。 (2015年5月8日 15時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - あぁ〜切ないですね(ToT)ユノの気持ちを知ってから読むと、ほーんとうに切ない(T△T) (2015年5月8日 14時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノも色々考えて……いるはず…^_^; 雪まつりは夜が幻想的で良いかもしれませんね〜。私が子供のころは滑り台系も結構多くて楽しかったんですけどねぇ。^_^; (2015年2月4日 22時) (レス) id: 959a650364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年11月19日 16時
