バレンタインプレート ページ21
✳✳✳
「はいっ？！なんですかっ？！」
いそいそと厨房に入る。
「藤城、今上がり？だったら時給払うからちょっと付き合って」
オーナーが私を見て言う。
「あ、はい！喜んで！」
味見係が嬉しくて、ニコニコしながらオーナーを見上げた私は、
久々にまともに見るオーナーの顔にびっくりした。
そこには、
BARヴィクトリアのママさんがいるようだったから。
「ぐふっ…」
思わず、喉の奥で笑ってしまい
ギロリとチャミくんに睨まれた……。
だって……
双子だなんて卑怯だよ〜。
もう私には、オーナーはママさんにしか見えないよ〜。
そんな私の葛藤を知らないパティシエが
私の目の前にデザートプレートを差し出す。
バレンタインのその日の特別メニューは、
メインもデザートも全てが二人で、と言うことで
色々な食べ物をシェアして食べていただくパターンになっている。
デザートも、いつもより大きめなスィーツが3つほどプレートにのっていた。
「可愛い！し美味しそう！」
それから皆で味を見て、色々な意見を出し合って、
私は皆さんの意見を聞いた後に、
「年頃の女性の意見」
として、感想を聞かれていた。
「お、いい時間になっちゃったな。
藤城ありがとうな。ちゃんと時給はつけとくから。
チャミナ、駅まで送ってやってくれ」
オーナーにそう言われ、
「あ、はい」
エプロンに手を掛けるチャミくん。
「大丈夫です！私、一人で帰れますよ！
大きな通りで人通りもありますし、明るいし。
チャミくんだってまだやることあるんでしょ？
」
そう言って断って、一人店を出た。
10時を回り、
ちょっと物騒な時間ではあるけれど
店から地下鉄の駅までは明るいし、全く心配はないんだ。
どちらかというと…
地下鉄おりてから家までの方が…
ちょっと…怖いかも…
そんな風に思いながら道を進んで行くと
目の前の街灯の影に
こちらを見ている人に気付いた。
「…あ…」
……ユノ……
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かえる(プロフ) - 二人ともかなりの鈍チンですね(;-Д-)って〜相手を思いやる二人だからこうなっちゃったんですかね。あぁ〜もどかしいし切ないしで胸が苦しいです (2015年5月8日 15時) (
レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 辻褄合ってますよぉ♪幼馴染みで近い距離でいたから、なかなか二人とも心の内を言えないんですね。お互いの事を知ってるだけあって、関係が崩れる怖さもあったりで、本当に切ないです。さてさて〜続き読みまーす。。。。゛(ノ‥)ノ (2015年5月8日 15時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさ〜ん！読み直してくださったんですか〜？(*^^*)ありがとうございます(*^^*) 辻褄合わないところがあったら是非教えてください^_^; 誤字脱字など、いずれきちんと直したいと思ってマス。 (2015年5月8日 15時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - あぁ〜切ないですね(ToT)ユノの気持ちを知ってから読むと、ほーんとうに切ない(T△T) (2015年5月8日 14時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノも色々考えて……いるはず…^_^; 雪まつりは夜が幻想的で良いかもしれませんね〜。私が子供のころは滑り台系も結構多くて楽しかったんですけどねぇ。^_^; (2015年2月4日 22時) (レス) id: 959a650364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年11月19日 16時
