忘れなきゃ ページ20
✳✳✳
「すごい美人連れだったね！幼馴染みくん」
ランチタイムが落ち着いて
少し手が空いた美空と私は
並んでカウンターで控えていた。
「うん。ミスS大だからね。たしか…2年生」
「ひゃあ〜！ミス、かぁ〜！
太刀打ち出来ない〜！」
目を丸くして肩をすくめる美空に
苦笑いの私。
私は刃を向けるどころか…
同じ土俵にすら立てないよ……
あ……と。いけない、いけない！
もうユノから離れようと思ってたんだ！
考えないようにしなくっちゃ。
そんな風に考えること自体が意識してるってことだけど
とりあえずはそうやって意識しないと
決意が鈍っちゃう……
幸い、
大学の授業もほぼなくなって
あとは卒業式を残すのみ、となった今
ユノと顔を合わせる機会も多分ほとんど無いから…
このまま就職して
ゆっくりでも忘れられたらいいな……
棘だらけの心を
優しく包むように
そっと胸をおさえた。
カランコロンとドアベルが鳴る。
「いらっしゃいませ！」
美空と一緒に元気良く挨拶をした。
今は、
大好きだったこのバイトを最後まできっちりやろう！
夜9時。
私のバイト終了時間となり、深夜帯の人たちと挨拶を交わしてロッカールームへ進む。
途中、厨房で
オーナー、シェフ、パティシエ、そしてチャミくんが
近々やってくるバレンタインデーの為の特別メニューについての話し合いをしているのが見えた。
横をゆっくり通りながら
昨年のメニュー、美味しかったな。
デザートのザッハトルテが私好みで絶品だった！
この時期、遅番や深夜番だと味見係を仰せつかることも多くて楽しみなんだよね。
なんてことを考えながら、厨房をチラ見していた。ら、
「お！A！いいところに！ちょっとちょっと！」
私に気づいたパティシエが私を呼ぶ。
……やった！味見係？！
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かえる(プロフ) - 二人ともかなりの鈍チンですね(;-Д-)って〜相手を思いやる二人だからこうなっちゃったんですかね。あぁ〜もどかしいし切ないしで胸が苦しいです (2015年5月8日 15時) (
レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 辻褄合ってますよぉ♪幼馴染みで近い距離でいたから、なかなか二人とも心の内を言えないんですね。お互いの事を知ってるだけあって、関係が崩れる怖さもあったりで、本当に切ないです。さてさて〜続き読みまーす。。。。゛(ノ‥)ノ (2015年5月8日 15時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさ〜ん！読み直してくださったんですか〜？(*^^*)ありがとうございます(*^^*) 辻褄合わないところがあったら是非教えてください^_^; 誤字脱字など、いずれきちんと直したいと思ってマス。 (2015年5月8日 15時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - あぁ〜切ないですね(ToT)ユノの気持ちを知ってから読むと、ほーんとうに切ない(T△T) (2015年5月8日 14時) (レス) id: fdcb33f473 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» ユノも色々考えて……いるはず…^_^; 雪まつりは夜が幻想的で良いかもしれませんね〜。私が子供のころは滑り台系も結構多くて楽しかったんですけどねぇ。^_^; (2015年2月4日 22時) (レス) id: 959a650364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年11月19日 16時
