二人…YN ページ28
★★★
「…ユ、ユノ…
お……俺はもう……ダメ…だ……」
息も絶え絶えの小林さんが
ヘロヘロになりながら、這うようにコートサイドの僕の所へやってくる。
「小林さんっ！！しっかりしてください！
寝ちゃだめだ！！」
そんな小林さんを身体ごと抱きとめた形の僕。
「…ユノ…後のことは…たのむ……がくっ…」
僕の腕の中で頭(こうべ)をたれる小林さんを抱きしめる。
「こっ…小林さんっ…！」
「…なーにが、『がくっ』ですか。口ほどにも無い」
そんな僕らを冷ややかな目で見下ろす仁王立ちのAさん。
僕の想像どおり、
いや、想像以上にAさんのSぶりに翻弄されまくりだった小林さん。
15分の終わり頃にはもう、立ち上がれなくなっていた。
「…相変わらず容赦のないヤツだぜ、全く」
僕の腕に寄りかかるようにしていた小林さんがゆっくり起き上がる。
「すごかったですね〜、Aさんの攻撃」
隣の竹下さんの言葉に
「だろ？バドに関しちゃドSなんだよ〜、Aは」
ヘロヘロなのになんだか嬉しそうに返す小林さん。
AさんがドSなら、小林さんはドMだろうに…
「私、Aさんとはコートに入れないわ〜」
竹下さんが頭をふりながらそう言う。
「あ、Aさん、女の子にはめちゃくちゃ優しいから大丈夫だよ？！」
思わずフォローを入れていた。
「えー？本当ですかぁ？」
澤口さんの言葉に
「うん！可愛い女の子には弱いんだ！私！」
そう言ってタオルで汗を拭い、Aさんがにっこり笑う。
「…お前…ホントにソッチ…いてっ…！」
小林さんの台詞はAさんのグーパンチで止められた。
「野蛮人ーーーっ！」
パンチされた左腕をさすりながら文句を言う小林さんに
「今度こそ3点取ってくださいね！」
食い気味のAさん。
そんな二人を見ていた僕に
「小林さんとAさんってなんかいい雰囲気ですよね」
竹下さんが寄ってきて耳元でそう言った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» コバさんが、予想以上に男前になっていて作者もちょっとドキドキしてます^_^; ユノくんに頑張ってもらわなくては…ですよね！ (2015年6月16日 9時) (
レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - もぉ〜コバさんカッコよすぎですよ(TーT)二人が戻って来ないから、ユノくん心配ですよね。あれ？これからユノくん動いてくれるの？ドンドン動いちゃってください(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2015年6月16日 7時) (レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - さくらわんさん» コメントありがとうございます(*^^*) 主人公に拒否られたことと、信頼する小林さんの言葉に従っているユノくんですが、これから動いてくれるものと思います！(*^^*) (2015年6月14日 5時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
さくらわん(プロフ) - ユノ〜(泣)守ってくれないの？ユノは何にも気付かないのかなぁ。今はコバさんのほうが素敵だなぁ。 (2015年6月14日 2時) (携帯から) (レス) id: 80252ed2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 勘の働く男なんです、コバさん。しかも一度は好きだった相手ですから、黙ってはいられないでしょう！ユノくんにも頑張ってもらわなければ！ (2015年6月13日 15時) (レス) id: 2acd5e7fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年1月26日 18時
