並ぶ人…YN ページ8
★★★
そうだった。
Aさんはただ、守るべきだけの人ではなかった。
僕と並んでくれる人。
時には僕より前へと、進み出てくれる人だった。
一緒に行こう、とその背に手を添える。
差し出す腕に、腕を絡めるのではなく
同じ立場で
同じように踏み出す。
これからもこうやって、並んで進んでいけるように
ご両親にもきちんと謝罪して、認めてもらわなくては…！
僕は
隣に並ぶAさんの左手を握る。
驚いたAさんの手に一瞬力が入ったけど
やがて
静かに握り返してくれて
その温もりに、力をもらう。
工藤家の皆さんにも、Aさんのご両親の部屋へ来てもらえるよう、Aさんにお願いしてもらった。
部屋の前で深呼吸をする。
繋いでいた手を離し、Aさんと顔を見合わせる。
行きましょう。
そう言うかのように。
部屋に入ると、
御曹司以外は揃っていた。
「…お姉ちゃん！」
美咲ちゃんが、心配そうな顔でAさんのところへ走り寄る。
改めて
深く頭を下げた。
「…この度は…申し訳ありません」
二人で
しっかりと頭を下げた。
しばらくして
Aさんのお父さんが口を開いた。
「……大体のところは…浩一くんから聞いている…。
でも、2人の口からもきちんと聞いておきたい」
もっともなことだ、と、
僕は経緯を全て話した。
ずっとAさんを好きだったこと。
だけど、御曹司の方がAさんを幸せに出来るだろうと、一度は諦めたこと。
でも、昨日が結納と聞いて、いてもたってもいられず、来てしまったこと。
そして、
どうか、Aさんとのお付き合いを認めて欲しい、ということを。
静かに聞いていたお父さんは
「……ユノくんの気持ちはわかった。
じゃあ、A。Aはどうしたいんだ？」
お父さんの言葉に
Aさんは拳をぎゅっ…と握った。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
