動き出す ページ7
★★★
ユノくんがまずはご飯を食べよう！と
顔を洗いに洗面所へ向かって行った。
…ああ、そうだ。
お父さんたち、工藤さんや澄江さんにもきちんと伝えないと…。
ベッドサイドの携帯を確認すると
お母さんからラインが入っていた。
『浩一さんから、大体は聞きました。
今は、それぞれの部屋でルームサービスで食事をしています。』
…ああ。
きちんと伝えないと…。
ギュッと、苦しくなる胸を押さえ
着替えを準備してユノくんが洗面所から戻るのを待った。
「お待たせしました。Aさん、どうぞ」
「…ありがとう」
まだ、顔を見られるのは恥ずかしくて
うつむきがちにすれ違い、洗面所に向かう。
少しだけ、腫れが引いたまぶた。
それでもやっぱり、普段より落ちている。
なるべく冷水を使い、顔を洗ってメイクした。
着替えをしようとパジャマに手をかけた時
胸元に
昨夜のあとを見つけた。
浩一さんの印を。
また、蘇る胸の痛み。
今朝のユノくんとのやり取りですっかり忘れていた。
なんてことだろう。
ちゃんとけじめをつけなくちゃいけないのに。
着替えを済ませ、
気合を入れて洗面所を出た。
寝室からリビングに移動していたユノくんは
ジャケットを着て、
身支度を整えている。
その姿すら
様になっていてカッコいい、と思った。
目が合いそうになって
思わず目を伏せる。
私に気づいたユノくんがスタスタと寄ってきた。
「…Aさん。
僕…ご飯の前に、皆さんのところに行ってこようと思います」
「…えっ…」
思わず顔を上げると
「…大丈夫です。
ちゃんと、謝罪して、許してもらってきますから。
ご飯はそれからゆっくり食べましょう」
そう言って、優しい笑顔で私を見た。
………え？
「…大丈夫です。
軍経験もありますし、少々殴られてもびくともしませんから！」
そう言って、力こぶを見せるユノくん。
一人で行くつもりのユノくんに
少し、イラついた。
「…なんで、、一人で行く気なの？
私も行くよ？！」
「僕が、乱入したんです。僕に非が有ります」
「わ、私だって、浩一さんから逃げたんだもの！
一番の当事者は私だよ？！
私だってちゃんと謝罪したいよ…！」
そう詰め寄り、ユノくんのジャケットの袖口を掴んでいた。
少し丸い目をしていたユノくんは
「……そうでしたね」
ふっ、と頬を緩めた。
「…Aさんとは、同等でした。
じゃあ、行きましょう」
そう言って、私の背に手を添えた。
★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
