向き合う ページ50
★★★
勢いのまま、言葉を続ける。
「たしかに
私はユノくんと同じグループで働いているので誰よりも接点は多いと思います。
私は勤続8年目になる人間で、グループの中ではリーダーとして働いていますし、
ユノくんは新入社員として一生懸命仕事を覚えようと頑張っているところです！
私は、先に社会人になったものとして、
現場での先輩として、
異国の地で頑張るユノくんをサポートしたいと思って動いています！
ユノくんは聡明な人だから、邪な考えを持つ人間は近づくこともできないし、万が一近づいたとしても絶対に染まりません！
私もそうやって守ってもらいましたから！
私は何を言われても構いませんが、
いくらユノくんの大切な先輩だとしても、
私を責めることでユノくんを貶めることは許せない！
一生懸命頑張っているユノくんに失礼です！」
一気に言い切った。
気持ちが昂りすぎて呼吸が乱れ、少し気が遠くなる感じがして
一瞬、ふらりと身体がぐらつく。
「Aさん！」
そこを、すかさずユノくんが掴んだ腕を引き寄せて胸へと引き寄せ、助けてくれた。
直ぐに離れなければ、と思うのに
軽く酸欠状態になった私はとっさに動くことが出来なくて、しばしユノくんに身を委ねる形になった。
「Aさん、無茶しないで…！」
心配そうなユノくんの声に、申し訳なくなる。
…ごめんね。ユノくんの大切な人に…
申し訳なさに胸が痛くて
ようやく落ち着いて自分の足でしっかりと立つことができるようになって
ユノくんの手から離れる。
彼女は
特に表情も変えずに真っ直ぐに私を見ていた。
私はそのまま頭を下げる。
「…すみません。初対面だと言うのに私も言いすぎました…」
反省し、謝罪する私の肩に
突然、激痛が走った。
「いっ…！！！」
「気に入った！！！」
へ？？
「Aさんっ！！」
思わず体勢を崩して前へ倒れそうになった私を、またユノくんが助けてくれた。
何が起こった？？
ユノくんに支えてもらいながら恐る恐る頭を上げると、
「えっ」
至近距離に彼女の顔。
どうやら、彼女に両肩を叩かれたらしい。
「面白い！実に面白い！ユノヤの周りでこんな女は見たことない！
俺に詰め寄られた女は大概、ヒステリーを起こすか、
ベソベソ泣き出すかのどっちかだったんだけどな！
まさか、言い返されて、更に謝られるとは思わなかった！
面白いな、あんた！！」
そう言って、更に私の肩を叩く。
いっ…痛いんですけど…！？
★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
