まさかの…YN ページ48
★
「な〜！なんとか会えねーの？」
「無理ですってば！」
「なー、じゃあ写メだけでも！」
「嫌です」
「減るもんじゃねーんだし、いーじゃん？！」
「減ります！」
「なんだそりゃ！」
早足で進む僕の後を、
大笑いしながらついてくるヒョン。
やがて僕たちの目の前には鮮やかなイルミネーションでキラキラ輝く大通公園が一望できるようになってきた。
「…うわ。すごい！」
「お！すげぇ〜！」
大通り一帯に輝く色とりどりのイルミネーション。
夜景好きなAさんと…
「彼女と見たいと思っただろ？」
僕の思考にかぶせ気味に耳元で囁いてくるヒョン。
返事の代わりに顔が赤くなる。
そんな時、僕たちに向かって数人の若い男女が近づいてくるのが見えた。
「あ、あのぅ…」
「何ですか？」
道でも聞かれるのかと耳を傾けるも、視線は僕ではなく、隣のヒョンに釘付けになっている。
「あの！ヒチョルさんですよね？！ユーチューバーの！！」
何人かが口々にそんな風に言って
「あ〜！見てくれてるの？」
ヒョンが何気なく答える。
………え？
「見てますー！！ファンです！！」
「参考にさせてもらってます！！」
「札幌にも来てくれたんですね！！嬉しいです！！」
「写真撮らせてください！」
「握手してください！」
ヒョンの周りは大騒ぎになった。
え？え？どう言うこと？？ユーチューバー？？ヒョンが？！
人混みの大通公園で、ひとしきりの大騒ぎのあと
呆然とその様子を見ていた僕に気づいたヒョンが
ニッコリ笑いながら近づいてきた。
「俺、ちょっとした有名人なのよ。
YouTubeでラーメンとか食いに行ってる様子をアップしてんの。
そこそこフォロワーもいてさ。
札幌もラーメン色々あんじゃん？！もー、楽しみでさ〜！！」
「……ヒョン。本当の目的はそこなんだね…？」
今、やっと分かった。
「ん？まぁ、一石二鳥…ってやつ？」
しれっとそんな風に答えるヒョン。
また、チラホラと声をかけてくる人がいて。
本当にその世界で有名なんだ、と納得した僕。
そのあと、可愛いすずらんのイルミネーションの前でヒョンが写真を撮りたいと言うから、自撮りでいくつかポーズを取っていた。
そんなヒョンと僕の様子を周りの人も撮っているのがわかって、
ヒョンが
「俺は良いけど、こいつは一般人だから、アップしたりすんのは勘弁してね！」
そんなことを周りに言ってくれて。
くるりと周りを見回した時、
視線の先に見つけたんだ。
★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
