体裁 ページ28
★★★
「そういえば、今年もあるの？スキーツアー」
それぞれがパソコンだったり自分のデスクだったり、で忙しなく働くブースの中、
自席で業務整理をしていた真理子さんと私。
ここ数年、毎年御用納めのあとで
会社の保養施設であるホテルに一泊でスキーに行くのが
宮越班の恒例行事となっている。
「…あ、そういえば……」
「今年はユノくんも行くの？
他の班の女の子たち、悔しがりそうだね〜！」
「…まだ、何の準備もしてませんでした…」
参加人数を把握して、
配車や部屋割りを考えるのは私の仕事だった。
「あらー！用意周到なAちゃんが珍しい！！
あ！そうか！
まぁ…今年はAちゃんも忙しいもんね！」
「え？」
「いや、いいのいいの！これまではプライベートを削って！会社のために頑張ってきたんだから！
これからは自分のために時間を使っても誰も怒らないよ！」
…あ。そうか……。
浩一さんとのことは周知の事実だったもんね……
ど……どうしよう…か。
最近、あれだけほぼ毎日のように迎えにきてくれていた浩一さんが現れなくなったら……
皆薄々勘付くよね……
別れた……って
言った方がいいのかな……
いや、でも気を使わせるかな…？
ど、どうしよう…どうしたら…
真理子さんに事実をどう伝えようか悩んでいたら
意外なところから助け舟が出された。
「あれ？Aさん、彼とは別れたんじゃないんですか？」
データを持ってパソコンから移動してきた清香ちゃんが座る間もなくそう言った。
「…え」
いきなりの直球に目が丸くなる私。
ちょうど清香ちゃんの後ろから戻ってきた美和ちゃんと香澄ちゃんにもその声が届いていて…
「……えっ！」
「えーーーっ？！Aさん、別れちゃったの？！」
一気にブース内はざわついた。
「えっ、えっ！だってラブラブだったじゃないですか！」
「お迎えもほぼ毎日でしたよね？」
「良い男だったのにー」
「なんで？なんで別れちゃったんですか？もったいない！」
「あ…うん。たしかにとても良い人で…
私には勿体無いくらいの人で…」
なんとかこの場を収めなきゃ、と口を開くけど
これといった良い言葉が見つからない。
すると
「付き合う、別れる、なんてちょっとしたすれ違いで起こることだよ！
いちいち大騒ぎすることじゃない！
本人達にしかわからないんだから、ほっといてあげなよ！
Aさんがフラれた立場ならつらいでしょ？！」
清香ちゃんの一声。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
