団欒 ページ24
★★★
ユノくんたちに見送られて自宅に帰ると
「ああ、おかえり」
「おかえり〜。早かったわね！」
「あ、お姉ちゃん！録画してた映画観ようよ！」
家族はいつもと同じように迎えてくれた。
「コーヒー淹れてくれる？
美味しそうでつい、ホテルでケーキなんか買ってきちゃった！」
「あ！美咲も淹れるー！教えてー！」
いそいそとカップやドリッパーの準備をする母と美咲。
「…ああ、うん。良いけど…」
コートを脱いでキッチンに向かった。
「ねえねえお姉ちゃん！ユノさんってコーヒー飲む？！」
「え？」
「美咲ね！ユノさん来たら美味しいコーヒー淹れてあげたいんだぁ！」
「え…と、、あんまり得意じゃないみたいだよ？
コーヒー」
「えーー！まじ？！
なんだぁ、じゃあ教えてもらわなくていいかなぁ〜」
「父さんに淹れてくれよ〜、美咲！」
ソファに座る父の声。
「え〜？お父さんに淹れてもなぁ〜特に特典ないからなぁ〜」
「あら。もう少しでクリスマスだし。何か良いことあるかもよ？」
「え？あ、そうか！！お正月もある！
わかった！毎日コーヒー淹れてあげる！
お姉ちゃん！やっぱり教えてー！！」
小走りで戻ってくる美咲に
「…現金なんだから…」
ふと、頬が緩む。
お湯が沸いて、コーヒー豆を準備して、ドリッパーでコーヒーを淹れた。
真ん中から豆が膨らむ様子に美咲は楽しそう。
「えー！こんなに膨らむの〜！！すごーい！面白い！」
「ゆっくり、様子を見ながら、ね」
「へぇ〜！」
やがて、人数分のコーヒーが淹れ終わり、ソファテーブルにケーキと共に並べられた。
ケーキは全部違う種類。
「じゃあ！！ジャンケンね！！」
美咲の声に、皆が手を差し出す。
「最初はぐー！！ジャンケン…ポン！！！」
「やった！美咲これ！！」
早々に、大好きなケーキを手に取りニコニコの美咲。
「はいはーい！次々！！」
母の声でまた、ジャンケン。
順番が無事に決まり、順々にケーキを選んでいく。
最後の父には王道のショートケーキがあたった。
「じゃあさ、夕食までに1本は観れるよね！！
この間テレビでやってたあれ！観ようよ！」
美咲はそう言うが早いか、さっさとディスクの準備を始めて、直ぐに再生した。
ケーキを食べながら、
コーヒーを飲みながら、
温かな午後。
あまりにもいつもと同じで
泣きそうな幸せを感じながら皆と映画を見ていた。
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
