弟の洞察力 ページ21
★★★
「…だから、良かったです。
ちゃんと想いが伝えられて…伝わって……」
チャンミンくんがそう言って、優しく笑ってくれる。
心の底からユノくんを心配して
私とのことを心配してくれて
いつも気にかけてくれる可愛い弟くん。
喜んでくれていることに
少しだけ罪悪感が湧く。
そんな気持ちが表情に現れたのか
チャンミンくんはそこにもすぐに気がついて
表情を曇らせた。
「……浩一さんには…本当に申し訳ないです。
ヒョンとヌナの事では本当にお世話になったのに…
恩を仇で返すようなことになってしまって…」
「………」
返す言葉が見つからずにいると
「…ヌナ。
ヌナはまだ……ヒョンに答えられないんじゃないですか？」
チャンミンくんがそんなことを言い出した。
「…え、」
丸い目でチャンミンくんを見ると
「…ですよね？
まだ……ヒョンにちゃんとした返事はできていないんじゃないですか？」
そう言って
柔らかい瞳で私を見た。
「……どうして…」
わかるんだろう…
胸の痛みと、温かさと
どちらも感じて動けない私に
チャンミくんは口角を上げて笑いかける。
「それは、仕方ないと思います。
ヌナが浩一さんを好きな気持ちももちろんあったでしょうし…
向こうを断って直ぐにこっち、なんて直ぐに切り替えられる人ではないでしょ？」
「……チャンミンくん…」
落ち着いてきていた胸の奥が
また、少しずつ熱を持ってくる。
「…それでいいと思います。時間がかかっても。
ヒョンは待ちますよ？心配しなくて大丈夫です」
熱は身体を駆け巡り
目頭を熱くする。
「…ヌナのタイミングで、
その時こそ、真っ直ぐヒョンを受け入れてあげてください」
どこかで持っていた罪悪感を
拭ってくれる一言だった。
まだ、どこか心の奥に浩一さんの影があって
ユノくんに答えられない自分。
答えられないから
離れてしまうんじゃないかと思う不安。
それでも
まだ、言えない自分。
ユノくんは
待ってくれるだろうか…？
待ってもらって
いいのかな…？
不安な気持ちが
一筋だけ涙となって流れてしまった。
「……ヌナ、大丈夫だから」
チャンミンくんの言葉に慌てて涙を拭くと
「あーーーー！！何！何泣かせてんの？！チャンミナ！！」
★★★
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» ヒチョルでしたー！！(*^^*) (2019年12月23日 8時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ヒチョルでしたか… (2019年12月23日 3時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» それね！！！もちろん！！チラッと出しますとも！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - むかぁーしむかーし、ヒチョルとユノがいるところをユノの彼女が見て怒って別れたらしいのよ女性より色気あるからヒチョル (2019年12月22日 23時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» えっ、……ゆ、YUNのさん、噂のお話とは……！！！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年11月8日 21時
